花にはどうしていろいろな色がついているの
花の色の種類は数多くあります。同じ赤でも、花によってわずかなちがいがあり、その数は数えきれないほどです。しかし、たくさんある花の色も、色のもとになるものを調べてみると、わずか3つしかありません。
ひとつ目は、赤や青、紫色のもとになる、アントシアンとよばれるものです。たとえば、赤いアサガオや青色のツユクサ、紫色のキキョウなどの花の色のもとになっているのが、このアントシアンです。
ふたつ目は、こい黄色とオレンジ色のもとになる、カロチンです。ヒマワリやヘチマの黄色、キンセンカのオレンジ色のもとになっているのもこのカロチンです。
3つ目は、うすい黄色のもとになるもので、フラボンです。これは、ほとんどの花にふくまれています。白い色の花に、うすい黄色が見えることがありますが、あのうすい黄色のもとが、このフラボンなのです。
すべての花の色はこの3つの色がまざりあってできているのです。
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アサガオやホウセンカなどには白い花のものがありますが、これは白い色の色素があるわけではありません。その証拠に、その白い花をいくらもんでみても、白い汁は出てきません。花の色が白くなるのは、空気や光のかげんで、白っぽい色に見えるだけなのです。