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取り出したたねは、黒くなるものと、色が変わらないものがあるのはなぜ

取り出したたねは、黒くなるものと、色が変わらないものがあるのはなぜ

(はな)がさいて、おしべの花粉(かふん)がめしべの(さき)につくと、めしべの()もとの胚珠(はいしゅ)(そだ)って、やがてたねになります。たねは、植物(しょくぶつ)自分(じぶん)()どもを()やすためのものです。たねを(つち)にまいたとき、温度(おんど)水分(すいぶん)十分(じゅうぶん)にあると、たねから()()()て、それが(あたら)しい植物(しょくぶつ)(そだ)ちます。

ただし、()()()るためには、たねが十分(じゅうぶん)にじゅくしていなければなりません。たねのじゅくし(かた)()りないと、()()()ないのです。

たねの(いろ)は、植物(しょくぶつ)種類(しゅるい)によってさまざまです。(あか)黄色(きいろ)(あお)などのたねもありますが、茶色(ちゃいろ)(くろ)のものが(おお)いようです。ふつう、よくじゅくしたたねは、自然(しぜん)にこぼれ()ちるか、こぼれ()ちそうになっています。(はな)(そだ)てるとき、わたしたちはそんなたねをとります。

よくじゅくすと、こい茶色(ちゃいろ)(くろ)になるたねも、かれた(はな)()もとについているときは、(いろ)がうすかったり緑色(みどりいろ)をしていたりします。それは、たねがまだよくじゅくしていないからです。よくじゅくすと(いろ)がこくなって、ちょっと()をふれただけでポロリと()ちます。ただ、植物(しょくぶつ)によっては、たねが()ちてからさらにじゅくすものがあります。そうしてはじめて、()()()るようになるのです。

だんだん(いろ)(くろ)くなるたねは、完全(かんぜん)にじゅくす(まえ)()ったため、そのあとさらにたねがじゅくしたのかもしれません。あるいは、たねが()ちてからさらにじゅくす植物(しょくぶつ)のたねかもしれません。

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