くだものや野菜の大きさと、たねの大きさや数は何かひみつがありますか
スイカは、メロン、カボチャ、キュウリ、ウリなどと同じ仲間です。メロンやカボチャの中にもたくさんのたねがありますね。キュウリは、細長い形をしていますが、たてに割ると、小さなたねがたくさんならんでいます。
モモとスイカを比べてわかるように、実の大きさとたねの大きさは関係ありません。
実の数については、どうでしょうか? たくさんたねをつけるスイカは、1本のくきにふつうは数個の実しかできません。一方、実の中に1個しかたねがないモモは、1本の木に数十個から百個以上の実をつけます。1本のくきや木で比べてみると、たねの数にそれほど大きなちがいはないようですね。植物のたねは、くさって芽が出なかったり、芽生えても動物に食べられたりして、実やたねをつけるまで成長するものはごくわずかです。それをおぎなうため、ほとんどの植物はたくさんのたねをつけます。
ところで、いちばん大きなたねをつける植物は何か知っていますか? それはオオミヤシというヤシの仲間で、もともとはインド洋セイシェル諸島に生えていたものです。そのたねは、1個が大きいもので長さ35cm、重さ20kgにもなります。