引力がなぜあるのかということは、地球上のだれに聞いても満足な答えが返ってこないでしょう。しかも、この問題は当分は解明できないような大問題です。わかっているのは、引力という力がこの宇宙には存在するということだけなのです。この宇宙には引力という力があるということを、あたりまえのこととして、受け入れるしかありません。
この引力を最初に発見したのは、イギリスのニュートンで、彼は、リンゴが木から落ちるのを見て、リンゴは地球に引っぱられて落ちた、つまり地球は引力をもっていることを発見したといわれています。
引力は、別に地球だけにあるものではありません。一般に物と物の間には常にたがいにひきつけあう力、つまり引力が働いているのです。
引力とにた言葉に重力というのがありますが、これは地球上のものが受ける力のことです。地球は自転をしていますから、地球上にあるものは、地球の引力で引っぱられるだけではなく、地球の回転によって生じる力もかかっているのです。この地球の引力と自転によっておこる力をあわせた力を重力とよんでいます。引力と重力は混同して使われることがよくありますが、このような区別があります。