海は青い、とよくいいますが、青くない海もあるのです。世界地図を見ると、中国のほうには「黄海」という海があります。ここの海は、川から流れこむどろによって黄色っぽく見えるのです。
また、アラビア半島のほうには、「紅海」という海もあります。この海はときどきランソウというプランクトンが大発生して、赤く見えることがあるのでこうよばれています。
このように特しゅな例はいくつかありますが、やはり海は一般的にいわれているように青いのがふつうのようです。海が青い理由は光の性質と関係があると考えられています。
太陽の光は白く見えますが、本当はにじの七色「赤・だいだい・黄・緑・青・藍・紫」がまざりあったものです。その七色のうち、青色の光がいちばんよく海の水の中を進んでいくのです。ほかの色の光は、海の水に吸収されてしまいます。つまり、青色の光だけが海の水にすい取られないで、いろいろな方向にちらばるために、その光が目に入ってきて海は青く見える、というわけなのです。