どうして空気はすってもすってもなくならないの
わたしたちは
ところが、人間や動物が空気をすうと、空気の中の酸素が体の中に取りこまれます。はきだした空気の中は酸素が少なくなり、かわりに二酸化炭素がたくさんふくまれています。そのままでは、空気中の酸素はどんどんへり続け、二酸化炭素がどんどんふえてしまいます。
しかし、そうならない理由は、植物があるからです。植物は、人間や動物とまったく正反対のことをしているのです。植物は、太陽の光をエネルギーとして利用しながら、水と二酸化炭素からデンプンをつくりだしています。このことを、光合成といいますが、その光合成のとちゅうで、酸素をはきだしているのです。つまり、人間や動物がはきだした二酸化炭素を、植物は酸素にもどしているということになります。
人間や動物が、酸素をすって二酸化炭素をはきだし、植物が、二酸化炭素をすって、酸素をはきだします。動物と植物はおたがいに助け合いながら生きているのです。
もし、地球上から植物がなくなってしまったら大変なことになります。だんだんと酸素が少なくなり、やがて地球上の人間や動物は、すべて死んでしまうでしょう。このように植物はすべての動物にとって大切な存在なのです。