石油は何からどうやってできたの
プランクトンとは、海の中にいる小さな生物のことですが、このプランクトンが死ぬと、死がいは、土や砂といっしょに海の底に少しずつ積み重なっていきます。
そして、そのプランクトンの死がいの上には、数百万年、数千万年という長い年月の間に、砂やどろが積み重なっていくのです。そして、プランクトンの死がいは、しだいに土の中の深いところにうもれていくわけです。その後、死がいは、あるとき、土の中にいるバクテリアと地下の熱の働きで、「石油」に変わったのです。
その石油が、地中の割れ目を通って、たまりやすいところに集まったのが油田です。現在、中東地方で石油がたくさん見つかる理由は、大昔、そのあたりに、テチス海という、広くて浅い海があったからであるといわれています。そこには、プランクトンの死がいがたまるのにちょうどいい海と、石油ができやすい条件がうまくそろっていたと考えられます。
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油田ができるためには、もう一つ重要な条件があります。それは、背斜構造と呼ばれる地質構造です。これは地下の地層が凸に曲がった構造のことで、凸の上の部分に石油が溜ります。地下に背斜構造があるところを探さないと石油は発見できません。