雲ができるところには、下から上に向かって風がふいています。この風のことを上昇気流といいますが、この風がないところには雲はできません。つまり、雲は必ず下からの風にふかれているということになります。
本当は、雲も下に落ちようとしているのですが、この下からふいてくる上昇気流にふきあげられているために、下がることができず、ずっと同じ所にうかんでいるのです。雲が落ちてこない理由はこの上昇気流が原因なのです。
しかし、長時間細かく観察を続けると、 大きさが0,02mmほどの小さな雲のつぶは、1秒間に1~2cmという非常にゆっくりした速さで落ちているのがわかります。ただ、あまりにもゆっくりであるために、わたしたちの目には落ちないでうかんでいるように見えてしまうのです。