6月になるとどうしてつゆになるの
この気団のひとつに、小笠原気団とよばれるものがあります。これは日本の南方にあって、温度が高く水分をたくさんふくんだ気団です。この小笠原気団は、6月ごろになると、必ず南の方から日本の近くに、おしよせてくるのです。
一方、そのころまだ冷たい北のオホーツク海の方には、オホーツク海気団という気団がいすわっています。この気団は、冷たく、水分もたっぷりふくみ、北日本のあたりをおおっているのです。
このオホーツク海気団と、先ほどの小笠原気団のふたつが、6月ころから、日本の上でおし合いを始めます。すると、ふたつの気団の間には、東西に梅雨前線という境目ができて停滞します。そして、おたがいが一歩も後に引かずにふんばっているために、冷たい空気とあたたかい空気のおし合いがおこり、これが、日本の上に、たくさんの雨をふらす原因となっているのです。これが、梅雨なのです。