雪はどうしてすぐとけるの

寒(さむ)い地方(ちほう)、たとえば、北海道(ほっかいどう)や青森(あおもり)や秋田(あきた)などでは、ふった雪(ゆき)はすぐにはとけません。ですから寒(さむ)い地方(ちほう)に住(す)んでいる人(ひと)は、逆(ぎゃく)に、雪(ゆき)はどうしてなかなかとけないのだろうと感(かん)じているはずです。
寒(さむ)い地方(ちほう)では、つもった雪(ゆき)が何(なん)か月(げつ)もとけないで根雪(ねゆき)になります。根雪(ねゆき)は、ふったものがかたまり、春(はる)まではとけない状態(じょうたい)のことをいいます。寒(さむ)い地方(ちほう)では、このような雪(ゆき)がふつうなのです。
ふってきた雪(ゆき)がすぐとけてしまうのは、地上(ちじょう)の温度(おんど)が高(たか)く、あたたかいからです。
雪(ゆき)は氷(こおり)でできていますから、温度(おんど)が上(あ)がるととけてしまいます。大(おお)きな氷(こおり)のかたまりは、熱(あつ)いところに置(お)いても、とけるまでに時間(じかん)がかかりますが、雪(ゆき)は、氷(こおり)といっても、とても小(ちい)さいものです。だから、あたたかいとすぐにとけて水(みず)になってしまうのです。