海の広さはどうやって測(はか)っているの
「理科年表」という地球や宇宙についての基礎的なデータを集めた本によると、地球全体の海の広さ(面積)は3億6282万2000km2。日本の国土の面積の960倍にあたります。
どのようにして海の面積を測ったかというと、基になるのは人工衛星が地球を回りながらとったたくさんの写真です。地球はボールのような形をしていますが、人工衛星がとった写真をもとに、地球の表面をあみの目のように細かく分けました。地球儀には緯度と経度の線が入っていますが、それをもっと、もっと細かく分けるのです。
1つのあみの目の大きさは、赤道のあたりで500m四方ぐらい、北極や南極に近づくにつれてあみの目は小さくなります。そして、各あみの目ごとに、そこが陸か海か、陸だったら森林なのか畑なのか町なのかなどを調べた地図(のデータ)がつくられました。これをもとに、海に区分けされているあみの目1つ1つの面積を計算し、それらを合計して地球全体の海の面積を求めました。
今は、人工衛星を利用して世界中の海や陸のようすをくわしく調べることができます。海や陸の広さや形だけでなく、土地がどのように利用されているか、森や草原などの自然がどのように変化しているかなどもわかります。
海の広さをしょうかいしたついでに、陸の広さもお知らせしておきましょう。地球全体の陸の面積は1億4724万4000km2、日本の国土面積の380倍です。地球全体のおよそ7割(71.1%)が海、3割(28.9%)が陸です。