火星人は本当にいるの
今からおよそ90年前に、アメリカの天文学者ローエルは、赤く光っている火星を望遠鏡で観測して、運河のようなもようを見つけました。ほかにもこのもようを見た天文学者がいたために、火星には運河をつくる技術をもった火星人がいるのではないかと話題になったのです。
事実を調べるために、1976年、アメリカの火星探査ロケット・バイキングが打ち上げられ、土の中までくわしく調査されました。
しかし、その結果は、火星では生きているものは何も見つかりませんでした。運河をつくるような火星人など、住んでいなかったのです。ローエルが見たもようは、大きな谷の地形だったのです。