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アニメの絵はどうして動くの

アニメの絵はどうして動くの

アニメの絵がどうして動くのかを、かんたんに実験する方法があります。まず、ノートのはしや、本ならば、ページ数が書いてあるあたりに、1cmほどの棒(ぼう)を縦(たて)に1本引きます。次に、ページをめくり、今度は棒をほんの少しかたむけてかきます。

さらに次のページは、前のページよりももう少し棒をかたむけてかいていきます。このように、最低でも20ページほど使って、棒を縦から横に、少しずつかたむけてかいていきます。完成したら、ページのはしをつまんで、パラパラパラと、めくってみてください。

おそらくその棒が縦から横にまるで動いているように見えるはずです。アニメの絵が動くというのも、りくつは、この実験とほぼ同じです。アニメは1秒間の動きを18~24枚の絵に分けてかいています。それを順序よく1枚ずつ写真にして、最後に速い動きで続けて見せると、まるで絵が動いているように見えるのです。

しかし、1秒間に24枚も絵が必要なわけですから、たとえば、たった15分のアニメを動かすためには、2万枚以上の絵をかかなければならないことになります。

最近は、絵を1枚1枚全部かくわけではなく、バックはバック、動く人物は人物と分けてかいています。動く人物はセルという透明(とうめい)なものの上にかき、バックと重ねて写真をとっていくのです。そうすれば、かなり手間がはぶけます。しかし、それでも、やはりたくさんの絵をかかなければならないのは同じです。アニメを作るのは、とても大変なことなのです。

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