カセットテープからどうして音がでるの、どうして録音できるの
カセットテープから
カセットテープの茶色いテープの表面には「磁性体」という磁石のようなはたらきをする粉がぬってあります。この磁性体のついたテープをカセットに入れて、テープレコーダーにかけると、録音ができたり、録音した音をもう一度聞けたりできるのです。
なぜそのようなことができるのかについては、本当はかなり複雑なのですが、かんたんに説明しましょう。
まず、音を録音するときのテープレコーダーは、マイクから入ってきた音の信号を電気の信号にかえ、この信号が録音ヘッドというところにつたわります。録音ヘッドは、テープにふれている小さな電磁石、つまり電気の力ではたらく磁石なのです。この録音ヘッドは、電気の信号を、音の変化に対応するように磁石のNとSの信号にかえています。そして、その磁石の信号がテープに記録されていくというわけです。
目には見えませんが、このようにテープの表面には、磁石のNとSの信号がたくさん記録されているのです。
テープを巻きもどして、カセットをもう一度動かすと、今度は、録音ヘッドが、音を出すための再生ヘッドとしてはたらき始め、テープについているNとSの磁石信号が、電気の信号にかわります。
それが、増幅器という機械を通ってスピーカーにつたわると、その瞬間に元の音にもどるというわけです。