せっけん水を、水の入った容器の上へ、1てき落としてみると、せっけん水は、あっという間に、水面全体に広がります。
水や油や食塩水など、すべての液体には、自分の表面をなるべく小さくちぢめようとする力をもっています。たとえば、かわいたテーブルの上に、水を1てき落とすと、水は、平らに広がらずに、丸く集まるのです。これは、水ができるだけ表面を小さくちぢめようとしているからです。このような力を、表面張力といいます。
この表面張力の力は、液体の種類によって強さが少しずつちがってきます。水とせっけん水ならば、強いのは圧倒的に水の方です。せっけん水は表面張力が弱いために、かんたんに広がりやすいわけです。ですから、水面に落としたせっけん水は、まわりの水にひっぱられるように広がってしまうのです。
このように、表面を小さくしようとする力が弱いのであわができやすく、また、そのあわがこわれやすいというわけです。