電池の中には、炭素・二酸化マンガン・塩化アンモニウム・亜鉛など、わたしたちにはふだんあまりなじみのないものが入っています。
まず、電池のまん中には、炭素でできた黒い棒が入っています。これがプラス極のはたらきをします。
この棒の周りを、二酸化マンガンと塩化アンモニウムを混ぜたもので囲み、紙や布で巻いています。さらにこの周りを、塩化アンモニウム液をのりにまぜたものでつつみ、この外側を亜鉛板で囲ってあるのです。そしてこの亜鉛板がマイナス極のはたらきをしています。これが電池の仕組みです。
これを簡単にいうと、電池の中は、黒い棒の周りに黒い粉があって、それを紙で巻いて、さらにその周りを金属で囲んであるということになります。
ところで、電池の寿命はかぎられています。それで、できるだけ長い間使えるようにいろいろな工夫がされているのです。たとえば、アルカリ乾電池というのは、中に塩化亜鉛を入れることによって、電池の寿命をずいぶんとのばしています。このように中に入れるものをいろいろ変えて、長時間使えるように工夫しているのです。
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1800年イタリアのボルタは、酸などの水溶液に異種の金属板を入れると電流が発生することを発表しました。この発見により「ボルタの電堆」と呼ばれる最初の電池が発明されました。