時計にはふり子で動くもの、電気で動くもの、うで時計のように水晶の振動を利用して動くものなどいろいろな種類があります。
しかし、どの時計にも共通しているのは、正確に1秒をきざむことができなければならないということです。
たとえば、ふり子時計は、ふり子が同じ速さで動くのを利用して、ふり子の上にある歯車を動かしています。歯車にはまた別の歯車がいくつかかみ合わされていて、回転し、分を表す長針、時間を表す短針を回すしくみになっています。
駅や広場にある電気時計には、電流できそく正しく回るモーターが使われています。電気会社から送られてくる電気は、1秒間に関東では50回、関西では60回とはじめから決まった「振動」をもっています。電気時計は、この電気の「振動」を利用しますから、モーターの回り方も正確です。この回転を直接歯車につたえて針を回しているのです。
最近のうで時計は、ほとんどがクオーツになっています。クオーツというのは水晶の結晶のことです。電圧をかけると、水晶の結晶は正確に振動する性質をもっています。この振動をとりだして1秒をつくっているのです。
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時計の歴史は古く、古代エジプトでは影の長さを利用して時刻を知る日時計が使われていました。日本では671年に、水時計を使って時報を行ったことが「日本書紀」に書かれています。