プラスチックは何からどうやってつくるの
ポリエチレンや塩化ビニールやメラミン樹脂など、よく耳にするプラスチックとよばれるものは、現在ほとんどが石油からつくられています。
しかし、正確にいうと石油からできたものだけがプラスチックというわけではありません。プラスチックのことを、合成樹脂といいますが、世界で初めての合成樹脂はベルギーのベークランドという人がつくったベークライトというものです。
これは、石油ではなく、石炭酸というものからつくられていました。その後、石炭を原料にナイロンやビニロンが作られるようになり、さらに石油を原料にした、ポリエチレンや塩化ビニールなどのプラスチックがつくられるようになったのです。
石油からつくられたプラスチックは、値段が安くてとても便利ですが、ひとつ大きな問題があります。プラスチックは、自然のなかに捨てられても分解せず、ゴミとしていつまでも残り続けるということです。
そこで今では、石油以外のものを原料にして、自然のなかでくさって土にもどるプラスチックをつくる研究が行われています。