自動車が本来の働きをするためには、4つのものが必要です。1つ目は、当たり前ですが運転手です。2つ目はエンジン。車を動かすもとになる力を出すものです。3つ目は、伝動装置。つまり、エンジンの動きをタイヤにつたえるためのしくみのことです。そして最後の4つ目は、タイヤとなります。
以上の4つをつなげてみると、まず運転手が、エンジンのスイッチをひねり、アクセルをふむことで、エンジンの動きをタイヤにつたえ、そして車が動くということになります。
エンジンは、昔は石炭やまきを燃やして、蒸気機関車のように、蒸気で動かしていたこともありました。しかし、現在は、小型で大きな力を出すガソリンのエンジンが主流となっています。ガソリンは、ほかの燃料にくらべてかなり安いというのも魅力です。
エンジンの中では、ガソリンが、小さな爆発を何回も何回もくりかえしながら、自動車を動かしています。つまり、エンジンの中でガソリンが何度も何度も爆発すると、ピストンの上下運動が起こります。この動きを、いくつも集めて、クランクシャフトのところで、タイヤを回す動きに変えているのです。
おうちの方へ
1770年フランスのキュニョーが蒸気機関で走る三輪自動車を走らせ、1886年にドイツのベンツがガソリン三輪車の公開試運転に成功しました。