タマネギを切るとどうしてなみだがでるの
タマネギのしるには
では、切ったときに飛びだしたものが直接目に入らないように、めがねをかけていれば、目にしみないと思うかもしれません。
ところが、めがねをかけてもまったく効果はありません。めがねはぜんぜん役に立たないのです。なぜなら、タマネギからでたしるは、直接飛んできて目に入るわけではないからです。目にしみる成分はタマネギを切ったときに、すぐ蒸発してガスになってしまいます。ふつうのめがねではガスは防げませんから、めがねをしていてもなみだは関係なくでてしまうのです。
ふつうのめがねではなく、水中めがねなら、これはかなりの効果があるはずです。つまり、水中めがねは、目をぴったりとおおうために、ガスが入りこめないからです。しかし、タマネギから出されるガスは、目だけではなく鼻にもかなり強烈な刺激を与えます。この場合、たとえ水中めがねでも、鼻水までは止められません。
タマネギの刺激を完全に防ぐことはできませんが、かなり弱くする方法ならいくつかあります。
まずひとつは、タマネギを冷やしてから切ることです。タマネギが冷えていると、このガスは出にくくなることがわかっています。
また、水につけながら切ることです。このガスは、水にとけるという性質があるので、水につけながら切るとガスの量はかなりへります。
そのほかには、よく切れる包丁を使うことです。よく切れる包丁で、すぱっと切ると、ガスはそれほどでないのです。
また、部屋の換気をよくするというのもひとつの方法です。