チョコレートはどうしてあまいの
チョコレートのあまさのもととなっているのは
チョコレートは、カカオという木の種をどろどろにすりつぶしてつくりますが、このカカオの種にはまったくあまみがありません。このにがいチョコレートは、今から500年ほど前までは、現在のメキシコのあたりに住んでいた人たちだけが飲んでいたものでした。しかし、これを飲むと元気が出るというので、メキシコを征服したスペイン人が国に持ち帰り、それがヨーロッパに広まったのです。
そのうちに、砂糖を入れて飲む方法も出てきて、やがて、ミルクを入れてまろやかな味にしたり、型に入れて板チョコをつくったりするようになりました。
つまりチョコレートは、はじめは、大人が元気を出すために飲む、ドリンク剤のようなものだったのです。