どうしてイモ類にでんぷんがふくまれているの
でんぷんは、もともとは、植物が葉っぱによって作りだす栄養(えいよう)のことです。植物はこのでんぷんを栄養にして大きくなるのです。
でんぷんが多くふくまれるものには、ジャガイモ、サツマイモ、サトイモなどがあげられます。これらを収穫(しゅうかく)しないで、そのままおいておくと、どうなるでしょう? 冬には、茎(くき)や葉がかれてなくなってしまいますが、次の春になると、同じところから芽(め)が出てくるのです。これは、冬の間地下にあるイモが生きていたという証拠(しょうこ)です。
新しく芽を出すためには栄養が必要ですが、イモは夏の間に葉で作った栄養を、次の年のためにたくわえています。地下にあるイモは、この栄養をたくわえておく倉庫(そうこ)のような役目をしているのです。そして、このたくわえられた栄養がでんぷんです。だから、わたしたちがよく食べるいもにはでんぷんがたくさんふくまれているというわけなのです。