どうして正月にはおもちを食べるの
これはとてもむずかしい問題です。なぜなら、これは何百年も前から日本にあった習慣でありながら、なぜそうするようになったのかについての記録がないからです。
したがって、これはあくまでも想像ですが、ひとつの説をしょうかいしておきましょう。
大昔の日本人は、正月には神様がやってくると信じていました。大晦日の日には、あしたやってくる神様のために、おもちや野菜、魚、鳥などをそなえることをしたのです。そのそなえたものを、翌日つまり1月1日にいっしょににて食べたというのがおぞうにのはじまりのようです。
神様にそなえたものを食べるというのは、神様と同じ物を食べて、その力を分けてもらい、¹年間幸せにすごそうという意味があるといわれています。
また、このおそなえもののなかに、なぜおもちが入っているかについても正直なところまだ良くわかっていません。しかし、昔は今のように食べ物が豊富ではありませんでした。食べ物というのはそれが何であれ、かなり大切なものだったようです。そのなかでも米から作るおもちは日本人にとっては特に大切なものだったのでしょう。特に大切なものを神様におそなえして、それを後で食べたのだろうといわれています。