文字(ひらがなやかたかな)はいつどうやってできたの、だれがつくったの
私たちが使っている日本語には、漢字、ひらがな、かたかながあります。まず、その中の漢字について説明しましょう。
漢字というのはもともと中国で使われていた文字です。大昔、日本には文字がなかったために、となりの中国の文字をそのまま使ってしまったのです。そのために、今から1000年以上昔の日本の文章は、漢字だけで書かれていました。ところが、その当時、漢字は男だけが使うものといった決まりのようなものがあったのです。現代ではそういった区別は全く考えられないことでも、今から1000年以上も昔の日本では当たり前だったのです。その場合、漢字しかないと、女の人は手紙を書くこともできません。そのために、女の人は、漢字の形をくずして漢字ではない文字をつくり、手紙を書くようになっていったのです。これがひらがなやかたかなのはじまりです。
だれがいつつくったのかということははっきりということはできません。このように、だんだんとひらがなやかたかなができていったのです。
ところで、当時の女の人は、よくラブレターを書いていたようです。なぜなら電話のない時代で、好きな人に告白するためには、手紙を書くしか方法がなかったのです。当然ラブレターをもらう男の人は、ひらがなやかたかなで書いた手紙をもらうことになります。そうなると、男の人もラブレターの返事にひらがなやかたかなを使うようになるのです。こうして、やがて男も女も同じようにひらがなやかたかなを使うようになったというわけです。