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セーターをぬぐときどうしてパチパチ音がするの

セーターをぬぐときどうしてパチパチ音がするの

セーターをぬぐとき、パチパチと(おと)がすることがあります。しかも、()(くら)部屋(へや)でセーターをぬぐと、パチパチという(おと)だけでなく、(おと)といっしょに火花(ひばな)まで()えることもあります。

これは、毛糸(けいと)でできたセーターと、その(した)()ているシャツがこすれて、(せい)電気(でんき)()こったからなのです。
この静電気(せいでんき)というものは、セーターをぬいだときだけに()こるものではありません。かみの()(した)じきでこすったとき、かみの()(した)じきにすいつきます。このときも、静電気(せいでんき)()きているのです。この場合(ばあい)、かみの()(した)じきにすいつけられてしまうのも、この静電気(せいでんき)のせいなのです。
セーターの(なか)には、もともとマイナスの電気(でんき)をもったつぶと、プラスの電気(でんき)をもったつぶがあります。ふつうは、この両方(りょうほう)電気(でんき)はつりあいがとれていて、おたがいに電気(でんき)()()しあっているのです。パチパチ(おん)がしないのは、このようにつりあいがとれているからです。ところが、セーターがシャツとこすれると、セーターの(ほう)のマイナスの電気(でんき)をもったつぶが、シャツにうつっていってしまうのです。そうすると、セーターの(なか)にはマイナスの電気(でんき)(すく)なくなり、全体(ぜんたい)として電気(でんき)はプラスになります。反対(はんたい)にシャツの(ほう)ではマイナスの(でん)()(おお)くなるので、全体(ぜんたい)として電気(でんき)はマイナスとなるのです。
プラスの電気(でんき)とマイナスの電気(でんき)には、おたがい()きあう性質(せいしつ)があります。しかも、プラスとマイナスであるために、セーターとシャツの(あいだ)電気(でんき)(なが)れ、パチパチと(おん)がしたり、ときには火花(ひばな)になったりして()えるというわけなのです。

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