わたしたちの家に送られてくる電気は、「発電所」というところで作られています。おもな発電所には、水力発電所、火力発電所、そして、原子力発電所の3種類があります。
水力発電所は、ほとんどが山の中にあって、ダムでせき止めた水を下にいきおいよく落とし、その水で水車を回します。水車は発電機という機械につながっており、そこで電気を起こしているのです。
火力発電所と原子力発電所の多くは、海の近くにあります。火力発電所は、石油や天然ガスを燃やし、水を蒸気にします。その蒸気の力で発電機を回して電気を起こします。原子力発電所は、核燃料というものからエネルギーを取り出して蒸気を起こし、発電機を回しているのです。
このようにして、発電所でつくられた電気は、送電線を通ってわたしたちの家の近くの電柱までやってきます。そして、電柱にのっているトランスという機械によって、テレビや洗濯機、冷蔵庫などの電気製品にあった、100ボルトの電圧にまで下げられ、わたしたちの家に届けられているのです。