電気で光るものといえば、電球と蛍光灯があります。この二つは少しちがった原理で光るのですが、まずは電球がどうして光るのかを説明します。
電気は、電子というとても小さな粒で運ばれます。電子は、もちろん目で見ることはできませんし、かなり小さいものまで見える電子顕微鏡を使っても見ることができないほど、ごく小さなものです。電気が流れるというのは、この小さな電子の粒が大量に流れることをいいます。
例えば、豆電球のコードを電池のプラスとマイナスにつなげてみたとします。すると、電子が、豆電球のコードの中を流れ、豆電球の中に入ってきます。
豆電球のガラスの中心部分に、ぐるぐるまきになったところがありますが、ここは、ほかの場所より電子が流れにくくなっています。ここに電池からでてきた電子が流れ込むと、 そこだけ流れにくいために電子が衝突を起こすのです。
そのために、そこの温度が上がり、熱くなって光を出すのです。
蛍光灯が光るのは、電球と違う原理です。蛍光灯の中には水銀を含んだガスが入っています。この中を電子が放電によって飛ぶときに紫外線が発生します。この紫外線が、蛍光灯の内側に塗られた蛍光塗料に当たって発光するのです。