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水(ふろ)の中で手をたたいてもどうして音がしないの

水(ふろ)の中で手をたたいてもどうして音がしないの

(みず)(なか)()()っても(おと)がしない一番(いちばん)理由(りゆう)は、おそらく、(みず)(そと)()をたたくように()(はや)(うご)かすことができないからです。なぜなら、空気(くうき)抵抗(ていこう)よりも(みず)抵抗(ていこう)(ほう)がはるかに(おお)きいからです。

これは、実際(じっさい)にやってみるとよくわかることですが、(みず)(そと)でやるようには、()をたたけないはずです。(みず)(なか)()をたたこうとしても、たたくというより、ゆっくり()()わせる(かん)じになってしまいます。(みず)(なか)(おと)がしないのはそのためです。
プールにもぐってみると、(なか)ではいろいろな(おと)()こえます。つまり、(みず)(なか)でも(おと)(つた)わるのです。それどころか、(みず)(なか)での(おと)(つた)わるスピードは、空気(くうき)(ちゅう)よりはるかに(はや)いのです。
空気(くうき)(ちゅう)では、(おと)は1秒間(びょうかん)(やく)340mのスピードで(つた)わっていきます。ところが、水中(すいちゅう)では1秒間(びょうかん)(やく)1500mものスピードで(つた)わります。もちろん(みず)(なか)は、空気(くうき)(ちゅう)とは(おと)(つた)わり(かた)多少(たしょう)ちがっていることはありますが、かなり(はや)(おと)(つた)わることができるのです。
にもかかわらず、()をたたく(おと)()こえないというのは、()をたたく(おと)がしないわけではなく、()をたたいてもその(おと)があまりにも(ちい)さいために()こえてこないからなのです。

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