清涼飲料水(せいりょういんりょうすい)のさとうを取り出す方法は
清涼飲料水のラベルを見たとき、「果糖ぶどう糖液糖」などと表示されているものです。異性化糖は、トウモロコシなどを原料につくられ、ドロっとした液体です。
清涼飲料水の種類によっては、さとうは使わず、異性化糖だけが入っているものもあります。
清涼飲料水をなべに入れて熱し、水分を蒸発させると、どろどろの液体になります。これは、さとうと異性化糖のまじったものです。さらに熱し続けると、こげ茶色のカラメルになってしまいます(カラメルはプリンをつくるときに使い、固まったプリンのてっぺんの茶色い部分になります)。そのまま火を止めないと、こげついてしまいます。
糖分がカラメルになる前に火からおろし、どろどろの液体の中に、氷ざとうの小さなつぶを糸でたらし、二週間ほど静かに放置してみました。氷砂糖の粒に、液体中のさとうがついて、結しょうができるかどうか実験してみたのです。しかし、さとうの結しょうはできず、どろどろの液体のままでした。清涼飲料水の中のさとうだけを取り出すのは、むずかしいようです。
清涼飲料水には、500mLあたり50gくらいの糖分が入っています。この中にさとうがどのくらい入っているかわかりませんが、50gがすべてさとうだとしても、大きな固まりとして取り出すには、十分ではありません。
さとうの結しょうを取り出したいのなら、水にさとうをたくさんとかした液を使いましょう。さとうは水100gに対して、60℃のときで約290gもとけます。湯にさとうをとけるだけとかしたあと、ゆっくりと冷やし何週間もかけて水分を蒸発させ、結しょうができるのを待ちましょう。