睡眠について調べよう

睡眠について調べよう

最近の子どもの睡眠時間が、昔よりかなり減っているんだって。テレビにゲーム、宿題と、やることが多いからだね。でも、睡眠不足になると、どうなるんだろう。どうして人は眠るんだろう。また、どうして夢を見るんだろう。そのなぞは、「脳」と深い関係があったんだ。睡眠について調べてみたよ。

最近の子どもは寝不足だ!

きみはいつも何時に寝ているかな?
10才から15才までの子どもたちの寝る時刻を、40年前とくらべると(1960年と2000年)、1時間30分もおそくなってしまってるんだって。
最近の調査では、小学生でも寝る時刻が10時をすぎ、中学生や高校生だと、平均が深夜12時前後になってしまっているという。あきらかに、以前より寝不足になっている、といえそうだね。
じゃあ、いつも何時間くらい眠ったらいいかなんて、考えたことあるかな? ふつう、小学生だと、高学年でも約10時間くらい、中学生でも、9時間くらいの睡眠が必要なんだ。
しかし、眠らないといったいどうなるんだろう。このことは昔から大きな疑問だったようで、いくつか「眠らない」実験が行われている。1964年、アメリカの少年が11日間眠らなかったっていう公式記録(研究者が立ち会っていた)があって、これが世界記録だ。日本では、1966年に23才の男子が作った101時間8分30秒間という記録がある。3日目には自分で起きていられなくなって、まぼろしを見たり、錯覚が起こったりしたという。

なぜ人は眠るんだろう。眠っている間に何が起こってるんだろう

人は、なぜ眠るんだろう。
まず、寝不足になったらどうなるか、ちょっと思い出してみよう。ぼーっとしたり、イライラしたり、元気がなくなったりするよね。これは、脳のうち、感情や思考を受け持っている大事な部分(大脳)が、つかれちゃってる状態なんだ。
なぜ人は眠るのか、最近では「睡眠は体よりも脳を休ませるためにある」ってことがわかってきた。実は脳って、体の中でいちばんエネルギーを使うところなんだって知ってた?人間の場合、静かにしていても、全身で使うエネルギーの18%も消費している。だから、脳を休ませないと、オーバーヒートしてこわれちゃうってわけだ。
寝ている間にはまた、「成長ホルモン」という、「体」を作ることをうながすホルモンが、脳(にある視床下部)から分泌されているんだ。この成長ホルモンが足りないと、骨や筋肉の成長がおそくなってしまうんだね。「寝る子は育つ」っていうのは、科学的にちゃんと説明されていることなんだよ。

眠りには深い眠り、浅い眠りのふたつがある

さて、人間の眠りには、体だけ休んで脳は起きている浅い睡眠と、体と脳が両方休む深い睡眠の、2種類ある。
睡眠中に、脳の働きを調べて(脳の中で発生する小さな小さな電流の波(脳波)を調べて)みて、わかったことなんだ。

レム睡眠とノンレム睡眠
レム睡眠とノンレム睡眠(出典=Suimin.net

浅い睡眠の時には、目をとじているのに眼球が動いていたので、「レム睡眠」(「Rapid Eye Movement(眼球が急速に動くこと)の頭文字をとったもの)って名付けられた。夢を見るときは、ほとんどがレム睡眠中だという。
逆に、ぐっすり眠る深い睡眠を、「ノンレム睡眠」っていう。生物の中でも、脳が発達した鳥やほ乳類にみられるので、「進化した眠り」とも言われているんだよ。

人間は、この2種類の睡眠を、ひとばんに何回かくりかえしている。そのリズムは、大人でだいたい90分~100分。寝てからすぐにノンレム睡眠になり、しばらくしてレム睡眠になり、またノンレム睡眠……という感じだ。
そして朝、レム睡眠の状態から起きると、すっきり目覚めることができるんだ。

夢とはいったい何だろう?

ところで、レム睡眠中に見るという「夢」、これはいったい何だろう。
ほしいものがあっさり手に入ったり、行かなくちゃいけないのにぜんぜん行けなかったり、空を飛んだりヒーローになったり、もうめちゃくちゃだよね。
夢について、いちばん初めに科学的に解明(かいめい)しようとしたのが、フロイトという心理学者だ(1900年『夢判断』)。「夢は本能的な欲望のあらわれ」という説をとなえたんだよ。
また、音など外からの刺激や、体の状態も、夢に影響をあたえるという。ほら、目覚まし時計が鳴ってると、夢の中では電車の発車のベルだったなんて経験、ないかな?
ほかにもいろいろな説が登場してるけど、今いちばん有力なのは、「夢を見ることでいろいろな記憶を整理している」という説。寝ている間に、最近見たり聞いたりしたさまざまな情報、記憶などを、必要なものと必要でないものにわけていて、それを夢として見てるんだって。なんとなくわかる気がしないかい?

しっかり眠れば、勉強もはかどる!

睡眠が「脳のお休み」ってことは、勉強におおいに関係があるってことだね。
たとえば、無意味な単語を深夜に覚えさせてすぐ寝かせ、一定時間後にどれくらい覚えているかを調べたら、8時間後でも半分は覚えていた。同じ実験を昼間してみたら、8時間後には9割も忘(わす)れてしまってたんだって。つまり、覚えてすぐに脳を休ませれば、その間に記憶が定着しやすいらしい。それに、脳が疲れてしまっていたら、勉強なんてはかどらないよね。
では、脳を休める睡眠の、じょうずな取り方をしょうかいしよう。まず、寝る前に興奮することはしないこと。寝る直前までテレビゲームをするのは、さけた方がいいね。そして、部屋の電気は暗くすること。目をとじていても光を感じるから、それが脳への刺激になってしまうんだ。ただ、真っ暗だと「不安」になって逆効果になることもある。そんな場合は、弱い明かりならつけておいてもだいじょうぶだよ。
そして、朝起きたら太陽の光をあびること。こうして体のリズムをしっかり作れば、夜ちゃんと眠くなるはず。
じょうずに眠って、脳も体も元気になろう。

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