セミについて調べちゃおう

セミについて調べちゃおう

元気よく鳴くセミの声が聞こえると、夏らしさを感じるね。セミは何のために、どうやって鳴いているのかな? 日本や世界にいるさまざまなセミや、体のしくみ、一生など、セミについて調べちゃおう。

日本で約30種、世界で約1600種がいるセミの仲間

セミは、カメムシやタガメ、アブラムシなどの仲間で、カメムシ目というグループに入る。カメムシ目のこん虫は、注射針のようなするどい口をもっていて、植物のしるや小動物の体液を吸って栄養にしている。セミは、日本に約30種、世界では約1600種が知られているよ。

日本でよく見られるセミたち

アブラゼミは、日本では最も広い地域で見られるセミだ。沖縄を除く各地で、7〜10月に現れる。「ジージリジリ…」と鳴く。「ツクツクオーシ、ツクツクオーシ」と鳴くツクツクボウシは、7〜9月に現れる。ミンミンゼミは「ミーン、ミーン」と鳴き、8〜9月に現れる。クマゼミは、大きなもので全長7cmにもなる、日本で一番大きなセミだ。東京より西の本州や、四国、九州、沖縄にいて、7〜9月に、「シャア、シャア」と鳴くよ。

ちょっと変わった日本のセミ

沖縄にいるイワサキクサゼミは、日本で最も小さなセミで、全長20mmほどだ。日本で最も早い時期から鳴くセミで、沖縄県の石垣島などでは、3月終わりころから鳴き始める。沖縄以外で最も早く鳴き始めるセミは、ハルゼミだ。ハルゼミは、本州、四国、九州(沖縄を除く)のマツ林にいて、4〜6月に鳴く。日本で最もおそい時期まで鳴いているセミは、小笠原諸島にいるオガサワラゼミで、5〜12月まで現れる。

種類によって、鳴く時間帯がちがう

どの種類のセミでも、鳴くのはおすだけだ。でも、鳴くと言っても、口から声を出しているわけではなく、本当は、腹で音を出しているよ。

セミのおすの腹の中には、発音まくという鳴き声を出すための器官がある。そのまくを、発音筋という筋肉でふるわせて音を出し、腹の中の共鳴室という空間で音を大きくしている。また、腹部をおおっている腹弁というところのすきまを開けたり閉じたりして、鳴き声の強弱や調子を変えている。

アブラゼミの腹の内部
アブラゼミの腹の内部。V字形のところが、発音まくをふるわせる筋肉。
出典:なく虫の図鑑 所沢市教育ネットワーク

セミのおすが鳴くのは、けっこん相手としてめすを呼びよせるためだ。めすは、鳴き声の気に入ったおすがいると、けっこんして、木の幹や枝などに卵を産みつける。

セミは、成虫の時期より幼虫の時期が長い

セミは、どのような一生を過ごすのだろう。アブラゼミの一生を例にしてみよう。
アブラゼミは、7〜8月に、木の幹や枝などに開けた穴に卵を産む。卵は、長さ2.2mmほどの細長い形で、ひとつの穴に5〜10個の卵を産みつける。卵は、そのまま冬をこして、翌年の6月ころにふ化する。ふ化した幼虫は、土の中にもぐり、木の根から養分を吸って成長する。幼虫は、土の中で半年から1年ごとにだっ皮をくり返して、しだいに大きくなり、卵から7年目に地上に出る。地上に出た幼虫は、木の枝や葉の裏などで羽化をして成虫になる。

成虫になったセミは、約1〜2週間しか生きることができない。成虫の時期に比べて、幼虫の時期がずっと長いんだね。

さまざまな世界のセミ

世界には、およそ1600種類のセミがいる。その中には、びっくりするようなすごいセミたちがいるよ。

世界最大のセミといわれているのが、東南アジアにいるテイオウゼミだ。その全長は、約13cmもある。日本で最大のクマゼミの約2倍の大きさだ。
いっぽう、世界最小サイズのセミは、オーストラリアにいるウラブナナゼミで、全長がわずか13mmしかない。セミというより、ハエみたいだよ。

さまざまな世界のセミ
右から、クマゼミ、ウラブナナゼミ、テイオウゼミ。
提供:大阪市立自然史博物館

アメリカ東部には、ジュウシチネンゼミとジュウサンネンゼミという、一定の年数ごとに大発生するセミがいる。2004年には、ジュウシチネンゼミが数十億ひきも現れ、木をセミがうめつくし、とてもうるさく鳴いた。

セミを観察して自由研究にまとめよう

セミのぬけがらコレクション

セミのぬけがらを見つけて、見つけた日時や場所を記録しておこう。見つけたぬけがらが、どのセミのものかを、こん虫図かんやインターネットを使って調べよう。

準備するもの

ノート(スケッチブックなど)、こん虫図かん、筆記具、カメラ、インターネットができるパソコン

研究のしかた

  1. セミがよく鳴いている場所や、土の地面がある公園、林などで、セミのぬけがらをさがす。
  2. 見つけたら、日時や場所などを記録しておく。
  3. ぬけがらの体の形や、しょっ角の様子を観察して、こん虫図かんやインターネットなどで、どの種類のセミのぬけがらか調べる。
  4. 木の枝や、葉のうらなど、よくぬけがらが見つかるポイントや、気づいたことをまとめよう。
アブラゼミのぬけがら。
アブラゼミのぬけがら。
クマゼミのぬけがら。
クマゼミのぬけがら。
ミンミンゼミのぬけがら。
ミンミンゼミのぬけがら。

セミの羽化を観察しよう

セミが幼虫から成虫へ羽化するようすを観察しよう。セミは、夜に羽化をする。葉のうらや木の枝などについている幼虫を見つけたら、そのようすを観察して、スケッチしたり、写真をとったりしよう。また、羽化にかかった時間など気づいたことをメモしておこう。

準備するもの

ノート(スケッチブックなどでもよい)、カメラ、筆記具、虫めがね、かい中電灯、こん虫図かん

研究のしかた

  1. 昼のうちに公園や林などで、木の幹や枝などにセミのぬけがらがついている場所を探す。
  2. 日がしずんだころ、ぬけがらを見つけた場所に行ってみる(観察するときは、大人といっしょに行こう)。
  3. 羽化のようすをスケッチしたり、写真にとったりする、また、気づいたことをメモしておく。 (羽化しようとしているセミには決してさわらないこと。さわって、セミのあしや爪などに傷がつくと、羽化できなくなってしまうこともある。)
  4. 成虫になったセミをスケッチしたり、写真にとったりして、こん虫図かんで調べる。
羽化を始めたアブラゼミ。
羽化と中のアブラゼミ。体のほとんどが出てきたところ。
羽化と中のアブラゼミ。 体が完全に出て、羽がのびた。

提供:千葉県立中央博物館 大木淳一

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