「地球防衛隊SDGs」第12話解説編「ジェンダーによる決めつけ、何が問題?」
最近「SDGs」という言葉をよく目にするようになったよね。
学校で習った人もいるはず。
ちょっとむずかしそうだけど、学習まんが「地球防衛隊SDGs」で楽しく学んじゃおう。
今回は、日本をふくめ、先進国にもあるジェンダー問題について、

ジェンダー問題がテーマのまんが第12話はコチラ!
男女の決めつけをすることで、差別や不平等につながることがある

ねえ、スモール。
ジェンダー問題について、もう少し詳しく知りたいな。
男の子と女の子には、体のつくりのほかに、

男女の違いには、体のつくりの違いのほかに、みんなが


たとえば、こんなことを聞いたことはない?
●外で働くのは男性の仕事、家のことをするのは女性の仕事
→「働き方」「社会での活やくの仕方」の決めつけ。
●男性は強くて泣かない、女性はやさしくて素直
→「性格や態度(たいど)」の決めつけ。

社会での働き方や性格に、男女の差があるのっておかしい気がする……。
だって、社会で活やくしている女性はいっぱいいるよ!

そうだよね。
本当は男女で差がないはずのことを、「男だから」「女だから」というイメージで決めつけて、差別や不平等につながっているのが、ジェンダー問題なんだよ。
どんな性のあり方でも、性別を理由に差別を受けない社会をつくるために

最近では、身体的な性別にとらわれない「LGBT」という考え方も出てきているんだ。
●LGBTとは:体と心の性が違う人や、恋愛(れんあい)対象が同じ性別の人など。
レズビアン:体は女性で、恋愛対象も女性。
ゲイ:体は男性で、恋愛対象も男性。
バイセクシャル:男性も女性も恋愛対象。
トランスジェンダー:生まれたときの性別と、自分が認識する性別がちがう。
性の考え方はさまざまあって、たとえばタイでは18種類の性別があるそう。
でも、LGBTの人たちは、少数派だからといって、さまざまな差別を受けることがあるんだ。

「男だから」「女だから」だけじゃなくて、どんな性別であっても、性別を理由に差別を受けるようなことが、あっちゃダメだと思うよ!

そう! だからSDGsには「5 ジェンダー平等を実現しよう」という目標があるんだ。
性別を理由に、さまざまな差別を受けることのない社会をつくる努力が必要なんだね。


それでは、世界にはどんなジェンダー問題があるのか、はたして日本のジェンダー平等はどうなっているのか……。
まんが第13話で説明するから、お楽しみにね!
構成・文/塚田智恵美
イラスト/奈良裕己