「地球防衛隊SDGs」第15話解説編「モノの作られ方に注目して、買い物をしよう」
ちょっとむずかしそうだけど、
児童労働とフェアトレードがテーマのまんが第15話はコチラ!
世界 の労働 問題 ――10人 に1人 の子 どもが働 いている!?
ねえ、スモール。
開発途上国では、空たちと同じくらいの歳で、働いている子どもがいるんだよね。
国際労働機関(ILO)が発表したデータ(※)によると、5歳から17歳の子どもの10人に1人、約1億5,200万人もの子どもが働いているんだ。そのうちの約半数、7,300万人が、健康や安全を害する可能性がある、危険な仕事についていると言われているよ。
危険な仕事……!なんだかこわい……!
それに、子どものときから働いていると、学校に行けないよね?
そうだね。教育を十分に受けられないことで、仕事が選べず、大人になってからも貧しさから抜け出せないという状況が生まれているんだ。
こうした「児童労働」の問題にはいろんな原因がある。
その中のひとつに、日本のような先進国の人たちが、安いモノを求めすぎることや、どうやってモノが作られているかを知らなすぎることにあるんだよね。
たしかに、お店で「これ、どうやって作られているんだろう?」って考えたこと、なかったよ……。
モノがどのようにつくられているか、にも注目 してみよう
そこで商品を選ぶヒントが……
「フェアトレード」だね!
そう!フェアトレード以外にも、買い物を通じて、すべての人が、働きがいと十分な収入のある仕事につけるような環境づくりに貢献できる方法があるよ。
たとえば、障がいのある人たちを積極的に雇うことで、誰もが自立し、社会に参加することを応援している会社もあるんだ。
へえ!じゃあ、そういう商品を選んで買うことで、障がいのある人たちの活やくを応援できるんだね。
「安いから」だけじゃなくて、よく考えたり、調べたりしながら、モノを選んで買うこと。これが「働き方」の問題解決にもつながっていくんだよ。
なんだか、お店にならんでいる商品の見方が変わった気がする!
空にもできることから、やってみようっと!
構成・文/塚田智恵美
イラスト/奈良裕己