最近「SDGs」という言葉をよく目にするようになったよね。
学校で習った人もいるはず。
ちょっとむずかしそうだけど、学習まんが「地球防衛隊SDGs」で楽しく学んじゃおう。
今回は、学校に通えないことがなぜ問題なのかを解説するよ。
字の読み書きができないと、将来、家も借りられない!?
ねえ、スモール。
学校の話をしていてSDGsアラートが鳴るなんて、ビックリしたよ。
だって学校に行けるのって、空たちにとっては当たり前だと思ってたから……。むしろ「今日は行くの、めんどくさいなぁ」って思う日もあるくらい。
えーーっ!空が!?字の読み書きができないと…本とかマンガとかメールも読めないし、手紙も出せないし…、読み書きが必要な仕事もできない…。う~ん。でもまあ、ギリギリ生活していくことはできるんじゃ…。
じゃあ、想像してみよう!たとえば空は将来、「パパやママに頼らず、自分自身で住む家を借りたい」と思うかもしれないよね。このとき、字の読み書きができないとどうなると思う?
家を借りるときには、「こんな約束をしましょうね」と貸す人と借りる人との間で契約書を交わすんだ。そのとき、文字が読めなかったら…。
契約書に何が書いてあるかわからない!それじゃあ、一方的でひどい約束をされても気づかないかも。だまされて、たくさんお金を取られたり……。それってズルイ!
そう!ちゃんと教育を受けることは、社会で損をせず、自分らしく生きていくために、とても大事な意味を持っているんだ。
世界では男の子に比べて女の子のほうが教育を受ける機会が少ないという問題もあるよ。読み書きができない人の約6割が女性、というデータもあるんだ(※)。
※ユネスコ『グローバル・エデュケーション・モニタリング・レポート2019』
https://en.unesco.org/gem-report/
あ、それ「ジェンダー問題」だね!ジェンダー問題は、教育を受けることにも関わっていたんだ……。
女の子だから教育を受けられないって、絶対おかしいよね。みんな平等に教育を受けられるようにしないと!
そうだね。女の子だけじゃない。貧しい人や、障がいのある人など、社会的に立場が弱い人も含めて、すべての子どもたちが学校に通える世界をつくらなきゃいけないね。
じゃあ、いま学校に行けていない子どもたちが、学校に行けるようになるには、どんな問題を解決しなきゃいけないんだろう?次回、一緒に考えてみよう!
まんが第23話はコチラ
構成・文/塚田智恵美
イラスト/奈良裕己