「地球防衛隊SDGs」第49話解説編「ひとりでは解決できないことを、みんなの力で解決しよう」
ちょっとむずかしそうだけど、
パートナーシップがテーマのまんが第49話はコチラ!
国 と国 だけではない! さまざまなパートナーシップの形
もー、スモールが消えちゃうかと思って焦ったよ。
でも、まだまだ地球の未来を救う旅は続くってことだね。
そのためには、やっぱりパートナーシップが大事!
そのとおり! 国と国のパートナーシップだけではないよ。いろんな形の協力体制を組むことで、SDGsを達成していこうとしているんだ。
その一つが、企業と投資家がパートナーシップを結ぶ「ESG(イーエスジー)投資」。2006年に国連が世界の投資家に呼びかけたことで、多くの国で取り組まれるようになったんだよ。
そういえばESGってどういう意味?
環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取って作られた言葉だよ。(ガバナンスとは、企業統治のこと。経営の透明性や、公正な競争を実現するために、企業経営を律するしくみ)。この3つにちゃんと気を配っている企業に対して、資金が集まるような投資のしくみだね。
そっか~。こういう方法があれば、企業も「ちゃんと配慮しなきゃ!」って思うもんね。投資を通じて、SDGsの目標を達成するための後押しができるんだ。
ほかにも、企業と自治体が協力し合う方法もあるよ。
たとえば、企業や自治体が持っているデータを公開して、SDGsの達成に向けて役立てるケース。神奈川県と、SDGsを推進している民間企業4社(株式会社横浜銀行、京浜急行電鉄株式会社、株式会社セブン&アイ・ホールディングス、小田急電鉄株式会社)が協働して、それぞれ持っているバリアフリーに関するデータを提供した、といった取り組みがあるよ。
参考:記者発表資料(神奈川県)
データを公開することが、どうSDGsに関係するの?
特定の企業や自治体がそれぞれ、ばらばらに持っていたデータを公開することで、地域でバリアフリーがどれくらい進んでいるか確認したり、移動するのが難しい人が自由に移動できるようになるための環境をつくったりすることにつながりそうだね!
特定の人たちが持っているのではなく、みんなが使えるように公開されたデータのことを「オープンデータ」というよ。オープンデータが増えれば、そのデータをみんなのために活用できるチャンスが広がるよね。
みんなが協力し合うためのデータを提供することも、SDGsの推進につながるんだね!
空たち消費者も、買い物を通じて、環境や社会に配慮している企業を応援したいなあ!
おっ、「エシカル消費」だね!
目標17は、「誰かひとりが頑張るんじゃなくて、みんなで手を取り、いろんな方向から、地球の未来に向き合っていこう!」と言ってるんじゃないかな。空たちも、地球防衛隊SDGsのメンバーだけじゃなくて、大人や先生、クラスのみんな、専門家の人たちとも協力し合いながら、未来のために頑張りたい!
おおっ! 空の思いがまた一つ深まったね! これからもパートナーシップを大切に、できる活動を考えていこう!
構成・文/塚田智恵美
イラスト/奈良裕己