「地球防衛隊SDGs」第68話解説編「生産年齢人口の減少」
ちょっとむずかしそうだけど、
「
減 り続 ける働 き手 。経済 や社会 保障 制度 の課題 に
ねえ、スモール。
そうだね。令和6年版高齢社会白書によると、日本の生産年齢人口は1995年の8716万人がピークだったんだ。その後、減少を続けて2023年は7395万人。人口全体に対する割合も、1995年の69%から、2023年の59%に減っているよ。もしも日本が100人の村だったら、59人が残りの41人の分まで働いている状態ということだね。
直接の原因は少子化だね。生まれてくる子どもの数が減り続けているから、将来にわたって働き手の数も減ってしまう。逆に高齢化で65歳以上の人数は増えているので、人口全体に対する割合も少なくなっているんだ。
2030
すごく
うん。さらに社会保障※への影響も大きいよ。生産年齢人口が中心となって働いて、お金を稼いで、税金や保険料を納めてくれることで、子どもたちや高齢者の生活を支える制度が成り立っているからね。
社会 保障 制度 は、国民 の「安心 」や生活 の「安定 」を支 えるセーフティネットです。「社会 保険 」、「社会 福祉 」、「公的 扶助 」、「保健 医療 ・公衆 衛生 」からなり、子 どもから子育 て世代 、お年寄 りまで、全 ての人々 の生活 を生涯 にわたって支 えるものです。
・社会 保険 国民 が病気 、けが、出産 、死亡 、老齢 、障害 、失業 など生活 の困難 をもたらすいろいろな事故 (保険 事故 )に遭遇 した場合 に一定 の給付 を行 い、その生活 の安定 を図 ることを目的 とした強制 加入 の保険 制度
・社会 福祉 障害者 、母子 家庭 など社会 生活 をする上 で様々 なハンディキャップを負 っている国民 が、そのハンディキャップを克服 して、安心 して社会 生活 を営 めるよう、公的 な支援 を行 う制度
・公的 扶助 生活 に困窮 する国民 に対 して、最低限 の生活 を保障 し、自立 を助 けようとする制度
・保健 医療 ・公衆 衛生 国民 が健康 に生活 できるよう様々 な事項 についての予防 、衛生 のための制度
厚生労働省 ホームページ 「社会 保障 とは何 か」
でも、さっき言った通り、人口全体に対する生産年齢人口の割合も減っている。例えば、生産年齢人口50%は、制度を支える側と、支えられる側が半分ずつで同じ人数ということ。100人の村だったら、50人が残りの50人の分まで働くことになる。
そうだよね。だから
そして、それでも
みんなが
イラスト/奈良裕己
監修/佐藤寛