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「地球防衛隊SDGs」第68話解説編「生産年齢人口の減少」

「地球防衛隊SDGs」第68話解説編「生産年齢人口の減少」

最近(さいきん)「SDGs」という言葉(ことば)をよく()にするようになったよね。
学校(がっこう)(なら)った(ひと)もいるはず。
ちょっとむずかしそうだけど、学習(がくしゅう)まんが「地球(ちきゅう)防衛(ぼうえい)(たい)SDGs」で(たの)しく(まな)んじゃおう。
今回(こんかい)は、生産(せいさん)年齢(ねんれい)人口(じんこう)減少(げんしょう)について解説(かいせつ)するよ。

外国人(がいこくじん)問題(もんだい)」をテーマにしたまんが(だい)68()はコチラ!

()(つづ)ける(はたら)()経済(けいざい)社会(しゃかい)保障(ほしょう)制度(せいど)課題(かだい)

(そら)

ねえ、スモール。(まち)でよく外国人(がいこくじん)(はたら)()()にするようになったけど、背景(はいけい)には日本(にほん)()(じょう)があったんだね。日本(にほん)生産(せいさん)年齢(ねんれい)人口(じんこう)、つまり15~64(さい)人数(にんずう)はどれくらい()っているのかな。

スモール

そうだね。令和(れいわ)(ねん)(ばん)高齢(こうれい)社会(しゃかい)白書(はくしょ)によると、日本(にほん)生産(せいさん)年齢(ねんれい)人口(じんこう)は1995(ねん)の8716(まん)(にん)がピークだったんだ。その(あと)減少(げんしょう)(つづ)けて2023(ねん)は7395(まん)(にん)人口(じんこう)全体(ぜんたい)(たい)する割合(わりあい)も、1995(ねん)の69%から、2023(ねん)の59%に()っているよ。もしも日本(にほん)が100(にん)(むら)だったら、59(にん)(のこ)りの41(にん)(ぶん)まで(はたら)いている状態(じょうたい)ということだね。

(そら)

原因(げんいん)はなんなのかな。

スモール

直接(ちょくせつ)原因(げんいん)少子化(しょうしか)だね。()まれてくる()どもの(かず)()(つづ)けているから、将来(しょうらい)にわたって(はたら)()(かず)()ってしまう。(ぎゃく)高齢(こうれい)()で65(さい)以上(いじょう)人数(にんずう)()えているので、人口(じんこう)全体(ぜんたい)(たい)する割合(わりあい)(すく)なくなっているんだ。

(そら)

()どもの(かず)()っているとか、日本(にほん)人口(じんこう)全体(ぜんたい)()っているって(はなし)()くし、(はたら)()(かず)()っているんだね。生産(せいさん)年齢(ねんれい)人口(じんこう)は、どこまで()ってしまうのかな。

スモール

2030(ねん)には生産(せいさん)年齢(ねんれい)人口(じんこう)は7076(まん)(にん)、2050(ねん)には5540(まん)(にん)になりそうなんだ。

(そら)

(はたら)()がいなくなると、やっぱり(こま)ることがあるよね。

スモール

一番(いちばん)()かりやすいのは労働力(ろうどうりょく)不足(ふそく)だろうね。モノを(つく)ったり()ったり、いろいろなサービスを提供(ていきょう)したり、()(まわ)りのものは(すべ)(だれ)かの仕事(しごと)だから、それをしてくれる(ひと)がいなくなると(おも)ったら、どう。

(そら)

すごく不便(ふべん)になりそう。

スモール

うん。さらに社会保障(しゃかいほしょう)への影響(えいきょう)(おお)きいよ。生産(せいさん)年齢(ねんれい)人口(じんこう)中心(ちゅうしん)となって(はたら)いて、お(かね)(かせ)いで、税金(ぜいきん)保険(ほけん)(りょう)(おさ)めてくれることで、()どもたちや高齢者(こうれいしゃ)生活(せいかつ)(ささ)える制度(せいど)()()っているからね。

社会(しゃかい)保障(ほしょう)制度(せいど)は、国民(こくみん)の「安心(あんしん)」や生活(せいかつ)の「安定(あんてい)」を(ささ)えるセーフティネットです。「社会(しゃかい)保険(ほけん)」、「社会(しゃかい)福祉(ふくし)」、「公的(こうてき)扶助(ふじょ)」、「保健(ほけん)医療(いりょう)公衆(こうしゅう)衛生(えいせい)」からなり、()どもから子育(こそだ)世代(せだい)、お年寄(としよ)りまで、(すべ)ての人々(ひとびと)生活(せいかつ)生涯(しょうがい)にわたって(ささ)えるものです。

社会(しゃかい)保険(ほけん)
国民(こくみん)病気(びょうき)、けが、出産(しゅっさん)死亡(しぼう)老齢(ろうれい)障害(しょうがい)失業(しつぎょう)など生活(せいかつ)困難(こんなん)をもたらすいろいろな事故(じこ)保険(ほけん)事故(じこ))に遭遇(そうぐう)した場合(ばあい)一定(いってい)給付(きゅうふ)(おこな)い、その生活(せいかつ)安定(あんてい)(はか)ることを目的(もくてき)とした強制(きょうせい)加入(かにゅう)保険(ほけん)制度(せいど)
社会(しゃかい)福祉(ふくし)
障害者(しょうがいしゃ)母子(ぼし)家庭(かてい)など社会(しゃかい)生活(せいかつ)をする(うえ)様々(さまざま)なハンディキャップを()っている国民(こくみん)が、そのハンディキャップを克服(こくふく)して、安心(あんしん)して社会(しゃかい)生活(せいかつ)(いとな)めるよう、公的(こうてき)支援(しえん)(おこな)制度(せいど)
公的(こうてき)扶助(ふじょ)
生活(せいかつ)困窮(こんきゅう)する国民(こくみん)(たい)して、最低限(さいていげん)生活(せいかつ)保障(ほしょう)し、自立(じりつ)(たす)けようとする制度(せいど)
保健(ほけん)医療(いりょう)公衆(こうしゅう)衛生(えいせい)
国民(こくみん)健康(けんこう)生活(せいかつ)できるよう様々(さまざま)事項(じこう)についての予防(よぼう)衛生(えいせい)のための制度(せいど)



厚生労働省(こうせいろうどうしょう)ホームページ 「社会(しゃかい)保障(ほしょう)とは(なに)か」

でも、さっき()った(とお)り、人口(じんこう)全体(ぜんたい)(たい)する生産(せいさん)年齢(ねんれい)人口(じんこう)割合(わりあい)()っている。(たと)えば、生産(せいさん)年齢(ねんれい)人口(じんこう)50%は、制度(せいど)(ささ)える(がわ)と、(ささ)えられる(がわ)半分(はんぶん)ずつで(おな)人数(にんずう)ということ。100(にん)(むら)だったら、50(にん)(のこ)りの50(にん)(ぶん)まで(はたら)くことになる。

(そら)

1人(ひとり)2人(ふたり)(ぶん)(はたら)かなきゃいけないのは、大変(たいへん)だ!

スモール

そうだよね。だから労働力(ろうどうりょく)不足(ぶそく)への対策(たいさく)として、外国(がいこく)から労働者(ろうどうしゃ)()てもらったり、AI()・IT()によってより(すく)ない人数(にんずう)でも仕事(しごと)ができるように効率(こうりつ)をよくしたりすることが(こころ)みられているよ。

そして、それでも社会(しゃかい)保障(ほしょう)(ささ)(つづ)けるのは(むずか)しそうで、(だれ)にどれくらいの支援(しえん)をするか、(はたら)()への負担(ふたん)をどうするのか、制度(せいど)自体(じたい)見直(みなお)しがされているよ。

(そら)

みんなが納得(なっとく)できる解決策(かいけつさく)()つかるとよいね。

スモール

(あたら)しい(こころ)みがされると、それに(ともな)って、また(あたら)しい課題(かだい)()まれることもある。外国人(がいこくじん)労働者(ろうどうしゃ)問題(もんだい)は、その(れい)だね。次回(じかい)は「●外国人(がいこくじん)技能(ぎのう)実習(じっしゅう)(せい)問題点(もんだいてん)」についてくわしく解説(かいせつ)するよ。

イラスト/奈良(なら)裕己(ゆうき)
監修(かんしゅう)佐藤寛(さとうかん)

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