「SDGs」とは“持続可能な開発目標”のこと。
まんが「地球防衛隊SDGs」で楽しく学んじゃおう!
今回は、日本を代表するチョコレートメーカーである「明治」の取り組み「MCS」を紹介する特別編!
※本記事は、開発途上国の現状や現場で活躍する人々の姿を紹介するJICA広報誌『mundi』2020年8月号の記事をまんが化したものです。
※:まんが「地球防衛隊SDGs」特別編 JICA地球ひろばへ行ってみよう!
良質なカカオ豆を、生産からサポート!「メイジ・カカオ・サポート(MCS)」
空ねえ、スモール。
宇都宮さんが説明してくれた「メイジ・カカオ・サポート(MCS)」って、すごいね!
おいしいカカオ豆が手に入るだけじゃなくて、カカオ豆をつくっている人たちにもうれしいことがある仕組みなんでしょ?
スモールそうなんだよ!
カカオ豆の生産者の中には、貧しかったり、労働環境がよくなかったりする農園も少なくないんだ。
だから、カカオ豆をつくる工程すべてに明治が関わり、作業をするときの服や道具を提供するなどして、生産全体をサポートしているんだよ。
企業のSDGsの取り組みをサポートしているJICA
空ところで、マダガスカルでカカオ豆をつくることになったとき、JICA(独立行政法人国際協力機構)の人たちがサポートしたんだよね?もうちょっとくわしく知りたい!
スモールMCSの取り組みの9か国目に選ばれたのが、マダガスカル。
良質なカカオの産地ではあるんだけど、日本から遠く、政治的に不安定な場所でもあって、なかなか現地の状況がわからなかったんだって。
そこで、明治はJICAの民間連携事業を活用したんだよ!
空
スモール企業が海外に進出するときに、JICAが現地の調査や費用面などをサポートするしくみのことだよ。
たとえば途上国など、現地の状況がわからなかったり、現地でのつながりがなかったりする国が相手の場合、企業が海外で取引をしたくても、難しいことがあるんだ。
一方、途上国の人たちも「日本の企業と安定的に取引できたら、生活がもっと安定するのに!」って思っているかもしれない。
そんな途上国の“困った”と、企業の“海外への思い”を、どちらもサポートする取り組みなんだよ!
JICAの民間連携事業(明治の例)
明治はマダガスカルのカカオ農家と取引を始める前に、JICAのサポートを受けたことで、現地調査などが行えた。
スモールこの取り組みは、途上国の農家の生産技術を向上させることにもつながり、農家の生活の支援にもなっている。
つまり、SDGsに貢献しているんだ!
貢献するSDGs
空農家の人たちの生活も安定して、空たちは日本でおいしいチョコレートを食べられて、SDGsにも貢献……。
いいことがいっぱいだなあ!
ただ食べるだけじゃなくて、つくり方にも興味を持つことが大事だね!
よーし、今日のおやつは、チョコレートにしようっと!
明治 ザ・チョコレート
カカオの産地から厳選を重ね、カカオ豆からチョコレートに至るまでのさまざまな工程にこだわったBEAN to BAR(カカオ豆からチョコレートバーになるまで一貫して製造を行うこと)のチョコレート。
「明治 ザ・チョコレート」公式ホームページ
まんが執筆者
奈良裕己
マンガ家・イラストレーター。雑誌・書籍・Web・テレビなどで幅広く活動中。プライベートでは中学生になる娘を心配してばかりの日々……。著書『いとしの印刷ボーイズ』『印刷ボーイズは二度死ぬ』/GetNaviweb「今日も下版はできません!」ほか
奈良さんのウェブサイト
編集協力・解説パート執筆/塚田智恵美