まんが「地球防衛隊SDGs」特別編 日本発の「母子手帳」が大活やく!
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「SDGs」とは“持続
まんが「地球防衛隊SDGs」で楽しく学んじゃおう!
今回は、
※本記事は、開発途上国の現状や現場で活躍する人々の姿を



母子手帳で、途上国の母子の健康を守ろう!

ねえ、スモール。
西アフリカのガーナでも母子手帳が活やくしているなんて、すごいね!
途上国にも母子手帳を広めることで、どんないいことがあるんだろう?


母子手帳には「妊娠中に気をつけること」「予防接種を受ける時期」など育児に関する情報が書かれている。
だから、母子手帳を広めることで、親が育児に関する正しい情報を得られるんだ。
それに、母子手帳とは、妊娠中の女性の状態や、子どもがどのように育っているかを記録していくもの。
きちんと記録をつけることで、お医者さんなどが、その人の状態をふまえてアドバイスすることができるようになるんだよ!

そっか! お母さんも子どもも健康でいるためには、きちんと情報を記録して、正しいアドバイスを受けることが大事なんだね。
母子手帳を通じて、正しい栄養指導を——JICAの取り組み

ガーナには、お母さんや子どもの成長を見守り、健康のアドバイスをする人たちがいるんだけど……。

あ、ヘルスワーカーさんでしょ?

そうそう!
母子手帳が広まるまで、ヘルスワーカーさんたちは「母子の健康を守るには、栄養の指導も大事」ということは知っていたものの、それぞれの妊婦さんの体重の増え方をふまえて、アドバイスをすることまではしていなかったんだ。
だからJICAは、ヘルスワーカーさんが母子手帳をうまく活用できるように、ガーナ政府などと協力してヘルスワーカーさんへの研修をしているんだよ。


へえ! 母子手帳をつくるだけじゃないんだ……。

2019年11月までに1,500名あまりのヘルスワーカーさんが研修を受講して、母子手帳を使った栄養カウンセリングなどの方法について学んだんだ。すごいよね!
こうして母子手帳と、母子手帳をつかった栄養指導の仕方を広めることによって、JICAは途上国の親子の健康を守ろうと働きかけている。
つまり、この取り組みは……。

SDGsにつながっているんだね!

そのとおり!
母子手帳を通じて、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」を達成するために取り組んでいるんだよ。
貢献 するSDGs


2021年12月には日本で、栄養不良の解決に向けた国際的な取り組み「東京栄養サミット2021」が開かれる予定だよ! 栄養に関する問題は、国をこえて解決していかなきゃいけないんだ。
JICAは、母子手帳の制作や、正しい栄養指導ができるための研修をサポートすることで、途上国の赤ちゃんやお母さんの健康を守っているんだね。

さすがJICA! にしても母子手帳ってすごいんだなあ……。
空の母子手帳にはどんなことが記録されているんだろう……?
今度じっくり読んでみようっと!
まんが執筆者

奈良裕己 (ならゆうき)
マンガ家・イラストレーター。雑誌(ざっし)・書籍(しょせき)・Web・テレビなどで幅(はば)広く活動中。プライベートでは中学生になる娘を心配してばかりの日々……。著書(ちょしょ)『いとしの印刷ボーイズ』『印刷ボーイズは二度死ぬ』/GetNavi web「今日も下版(げはん)はできません!」ほか
編集協力・解説パート執筆/ 塚田智恵美