カエル好きとして、いま一番注目されている入江聖奈さんに、あふれるカエル愛を語ってもらう企画の第2ラウンド。「飼い方」編に続く今回は、ずばり「魅力編」です。入江さんがひきつけられているカエルの魅力を紹介してもらうよ。
第1R「飼い方」編はコチラ
第3R「マイベスト○○」編はコチラ
なんといっても、このビジュアル
カエルの一番は、もう、ビジュアルですね。
わたしは、ヤドクガエルみたいな真っ赤だったり真っ青だったり原色ギラギラのより、ヒキガエルが一番好きです。ゆるい口元、つぶらな瞳、おっきなお尻、のそのそ歩くところ、ほんとかわいいです。
わたしは、カエルの中でも、気づいたらヒキガエルが好きになっていました。最初は、あの体にあるイボが苦手で、うっとしてました。でも図鑑とか見てるうちに、これかわいいかもしれないと思ってきて。イボがあるくらいどうってことないなって。人間だってニキビできますしね。恋愛と一緒じゃないですか、好きに理由なんてないと思います、直観ですね。
カエルは毒を出すんですけど、飛んできたりしたらこわいですよね(※1)。毒を出させるには、結構な刺激を与えないといけない。それはかわいそうだから、できないんですけど。
※カエルは皮膚から分泌される粘液に毒をもつ。ヒキガエル類はさらに刺激(攻撃)を受けたときに耳腺から強い毒を分泌する。
下校中に運命の出会い
高校の時、両生類・爬虫類好きの友達の影響で、カエル好きになりました。もともと興味なかったんですけど、写真をいっぱい見せられているうちに、「まあまあ」という気持ちに。学校帰りにしゃべりながら自転車こいでたら、アジサイの葉っぱにぶつかっちゃって、そこにシュレーゲルアオガエルが、ぴょんこぴょんこしていて。運命の出会い。写真じゃない、実物はかわいかったなぁ。ペットボトルに入れて連れて帰りました。
絶対お気に入りが見つかる
カエルは、種類もめっちゃいますよね(※2)。ずっと水中でくらすカエルもいますし、空を飛ぶ(滑空する)ようなカエルもいますし。顔も色も、手足の水かきとか吸盤とか、種類によって全然違うんですよ。「最強の生き物」とかに必ずでてくるような猛毒のカエルもいますよね。奥深いんです。だからきっと、誰でも、気に入るカエルと出会えるんじゃないですかね。
※2カエルは日本に約50種類、世界では約7000種いるといわれる。
「奇跡」の命が尊い
ヒキガエルって、オタマジャクシが、びやーっていて、その99.7%はカエルになる前に死んじゃうともいわれるんですよ(※3)。食べられたり、環境に適応できなかったりして。だから、おっきくなってるカエルは、0.3%の個体なんですよ。わたしの地元の中学校の生徒が、みんなオタマジャクシだったとして、生き残れるのが1人くらいですからね。はかなさと生命力の強さと。尊いですよね。「生きててくれてありがとう」ってなるじゃないですか(拍手)。町で出会ったら、もう拝むくらいしてもいいと思う。みんな生きてくれるのがいいですけど、自然のバランスが崩れちゃいますし、オタマジャクシは他の生き物のエサとしても自然を支えていると思います。生態系の要ともいえますよね。
※3『金沢城本丸跡のヒキガエル 奥野良之助』より引用
入江聖奈さん
2000年、鳥取県米子市生まれ。ボクシングまんが「がんばれ元気」に影響を受けて、小学2年からボクシングを始める。高校2年、3年で全日本女子選手権ジュニア大会連覇。2018年世界ユース選手権銅メダル、2019年世界選手権ベスト8。2021年東京オリンピック・ボクシング女子フェザー級で金メダル。ボクシングは大学で引退し、カエル研究者を目指して進学する。
高校時代に同級生の影響でカエル愛に目覚める。これまでシュレーゲルアオガエル(名前なし)、ベルツノガエル「千代子」、アズマヒキガエルのオタマジャクシ「高橋さん」の飼育経験あり。現在、ベルツノガエル「ジャイ子」を実家で飼育中。
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監修:体感型カエル館KawaZoo
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