伊能忠敬もびっくり!? いろいろな日本地図が楽しめる無料サイト
「
はじめに
日本 で最初 に測量 してつくられた地図
日本地図といえば、伊能忠敬(1745~1818)が有名だね。日本で初めて、実際に全国を測量して地図を作った人。この記事でも最初に、その「大日本沿海輿地全図」(伊能図)を紹介しておくよ。画像は、伊能忠敬と測量隊が幕府に提出した地図(正本)と並行してつくられた控えの地図(副本)で、北海道と東日本、西日本の3枚の地図を合わせたものだよ。およそ200年前の地図だけど、今みんながよく見るものと、もう同じ形をしているね。正確な海岸線のほか、大きな街道、各地の地名などが書かれているよ。
だいたい緑一色 でおおわれた地図
この地図では、その土地が何におおわれているのか、色で塗り分けられているよ。緑系は、いろいろな森林を表していて、日本はだいたい緑。なんとなく見慣れた感じがするね。赤が市街地で、紫が水田、北海道で目立つオレンジは畑を表しているんだって。
油絵 のような地図
先ほどの地図と大きく変わって、今度は色とりどりで、油絵みたい。これは地質図というもの。なぐり書きみたいにたくさんの色が入り混じっているけど、地面の下の岩石・地層について、性質や、いつできたかなどに対応して、ちゃんと塗り分けられているんだよ。この地図の凡例(色と項目の組み合わせルール)をみると、なんと2398種類に細かく塗り分けるんだって!
うねうね、しましまの地図
それぞれ、その地点の、地磁気の強さと、地球の表面をおおう海洋プレートの深さで、同じ数値の地点を線でつないである地図。色もきれいで、日本にすてきな模様が入ったみたい。地磁気は青→緑→黄→赤の順に強く、プレートは赤→黄→緑→青の順に深いよ。
クモの巣 のような地図
日本全国を網の目状に通っているような主要道路と鉄道。日本全体で見ると植物の葉の葉脈みたい。首都・東京の周りを拡大した下の地図だと、クモの巣みたいに、たくさんの道路と鉄道が通っているのが分かるね。
川 だけで描 かれた地図
ただの青色の地図じゃないよ。実はこれは、日本にある川だけを描いた地図なんだ。日本中の隅々まで流れていて、人体でいえば血管みたい。海岸線は描かれていないのに日本の形が分かっちゃうぐらい、日本は川だらけなんだね。下の拡大図のぽっかりと大きく空いた白いところは、琵琶湖と富士山だよ。
海 ぶどうのような地図
日本中に〇印があって、沖縄名物の海ぶどうみたい。〇は温泉の位置で、色はその温度を表しているんだ。下の拡大図を見てみよう。こんなにもたくさんの温泉があるんだって感じるよね。中国・四国地方は、ぬるめの温泉が多いね。
でこぼこ見 える地図
標高で色を塗り分けていて、3Dではないけど不思議と、しっかり立体感があるよね。下の九州の拡大図をみると、中央にある阿蘇山のカルデラは「C」字の型押しをしたみたいに、くっきり。
おもしろマップ1/〇〇さんがどこに多 く住 んでいるか分 かる地図
都道府県ごとのデータを使って塗り分けるのも地図の定番。ユニークなテーマの地図を一つ紹介するね。その名も「名字マップ」。名字を打ち込むと、都道府県ごとに、その名字の人の数を、色の濃さで表しているよ。画像は、日本で一番多いといわれる「佐藤」さんのマップだよ。どこの都道府県に、佐藤さんが多いか分かるね。
おもしろマップ2/いつもの地図 と形 がまったくちがう地図
ここまで紹介してきた地図とは、もう形からまったくちがうね。都道府県ごとに、人口の多さに合わせて面積を大きくしたり、小さくしたりした「カルトグラム」という方法で形が作ってあるよ。東京が大きくて、びっくり。こんな地図もあるんだね。
もっと地図 を探 して、見 つめて
日本地図っていっても、本当にさまざまだね。たくさんのテーマや、表現の仕方があって、ここに紹介したものは、その中のほんの一部。いろんな組織・団体や地図好きの個人の作っている地図がもっともっとあるから、例えば、インターネットで調べても楽しいよ。ぜひ、みんなもいろいろな地図を探してみたり、自分で楽しい地図を考えてみたりしてみてね。