未来に活躍する子どもたちへ届ける体験型宇宙イベント 「ディスカバリーチャンネル スペースラボ 2025」 が今年も開催されました。探Qキッズのメンバーは、9月13日に東京会場である日本大学文理学部 で行われたイベントに参加しました。JAXAをはじめとする専門家のお話やワークショップによって宇宙に関する知識を、深く、楽しく学ぶ様子をレポートします。イベント冒頭に講師のクイズ、ISSってなにかわかるかな? 日本以外にどんな国が参加しているのかみんなは知っているかな?
「ディスカバリーチャンネル スペースラボ 2025」って?
ディスカバリー・ジャパン合同会社が、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)と共催している体験型宇宙イベントです。3年生から6年生の小学生とその保護者が参加可能。東京(9月13日)、札幌(10月4日)、名古屋(11月1日)、福岡(12月6日)、大阪(2026年1月24日)の全5都市で開催。各会場では午前と午後の2回にわけて行われ、各回200名が参加できます。参加費無料で事前応募が必要、応募者が多い場合は抽選。福岡会場、大阪会場はこれから応募開始ですので宇宙に興味ある子はぜひ応募しよう。
「ディスカバリーチャンネル スペースラボ 2025」特設サイトを見る
【第1部】宇宙飛行士の仕事について知れる楽しいワークショップ付きセミナーは見所がいっぱい!
宇宙飛行士の仕事を知ろう!

地上からおよそ400キロメートルの高さにあって、地球を1時間半で1周しています。

ISSにある日本の実験棟「きぼう」では、さまざまな実験装置があって宇宙飛行士たちがいろいろな実験をしています。

宇宙実験の一例、メダカを宇宙にもっていって宇宙空間で骨や筋肉が弱くなるしくみを調べました。
宇宙や宇宙飛行士に興味がわくクイズも出題。意外と大人も答えられない問題も。例えば、どこから宇宙だかわかりますか?地上100㎞の高さからでしょうか、それとも200㎞、300Km、それとも500㎞以上?(クイズに参加する探Qキッズの秀昂さん)JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)の宇宙教育センターの谷垣さんが講師で登壇した第1部では、宇宙飛行士の仕事や国際宇宙ステーション(ISS)についてのお話を聞けました。
冒頭に出てきた「国際宇宙ステーション(ISS)」では、日本以外にもアメリカやロシア、ヨーロッパ諸国など15か国が協力して宇宙飛行士がいっしょに働いています。さまざまな国の宇宙飛行士たちがいっしょに生活をして、未来の科学や医療のために役立つことを目指して日夜宇宙実験を行っている「国際宇宙ステーション(ISS)」は、まさに平和のシンボルと語る谷垣さんのお話に参加者一同、耳を傾けていました。
ほかにも宇宙飛行士になるための条件、国際宇宙ステーション(ISS)で行われている宇宙実験について実際の映像を見ながら深く知ることができる機会に探Qキッズメンバーも真剣でした。地球と宇宙でキュウリの成長の様子は異なるのか、それとも同じなのかなど興味深いクイズもあり、子どもだけでなく保護者も一緒にたのしく宇宙のふしぎに迫るクイズにチャレンジしていました。
国際宇宙ステーション(ISS)は、日本からも見ることができます。空が晴れていて、自分のいる場所の上空付近をISSが夜に通過する条件がそろったときに見えます。いつじぶんの住んでいるところを通過するのかは、「きぼう予報Presented by KIBO宇宙放送局」のウェブページで調べることができます。
宇宙飛行士にとって大切なコミュニケーションスキル!

ワークショップでは参加者に配られたパズルシートを使用。

JAXAの星出宇宙飛行士からミッションが届く。

星出宇宙飛行士の言葉から図形をつくりあげていく。

秀昂さんは、無事ミッションクリア!
宇宙での実験は、国際宇宙ステーション(ISS)にいる宇宙飛行士と地上の筑波宇宙センターにいる運用管制官や研究者といっしょに行うこともあります。遠く離れた宇宙と地球で研究をすすめるためにとても大事なのが、コミュニケーション能力です。ここからは、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)の宇宙教育センターの宮崎さんにバトンタッチして、パズルを使ったコミュニケーション能力をはかるワークショップが行われました。
参加者に配られたさまざまな図形のシートを使い、出題者の言葉だけを読み取り目的の図形を完成させます。まずは練習問題として宮崎さんの言葉に耳を傾け、手を動かしながら図形をつくりあげていきました。
次はいよいよ本番、スクリーンに映し出されたJAXAの星出宇宙飛行士からのミッションです。実際の宇宙飛行士との交信のように、星出宇宙飛行士からの言葉だけで図形の完成を目指しました。
正解できた子も、残念ながら完成できなかった子も、それぞれ言葉で物事を伝える難しさと楽しさを体験できるワークショップにみんなが笑顔でした。
【第2部】宇宙飛行士と健康について学ぼう!
宇宙飛行士の健康を守る「宇宙医学」について

宇宙で生活する宇宙飛行士の健康について学びます。

無重力で体重をどう測る? 宇宙ならではのクイズにチャンレジ!

健康でいるために必要な腸内環境を悪くするストレスってなんだろう…。
宇宙で生活をする宇宙飛行士の健康はどう守られているのかその謎を解き明かす第2部は、株式会社ヤクルト本社の太田さんが講師を担当。宇宙には病院がないし、かんたんにすぐ地球に戻ってくることができない宇宙飛行士の健康を守ることは、とても大事なことです。毎日の健康管理はどうしているのか、宇宙飛行士が健康でいるためにどんなことをしているのかなど、クイズを交えながら学びを深めていきました。
ヤクルトは、生きた乳酸菌を使って「宇宙医学」の分野で研究を進めており、「宇宙飛行士」と「健康」にどのような関係があるのかを日々研究を重ねています。その結果、宇宙ではおなかにいる良い菌が減って悪い菌が増えることがわかりました。また、宇宙飛行士だけではなく、ストレスがかかると私たちのおなかの菌のバランスが崩れてしまうので、おなかに良い菌を飲むことが大切と太田さんは語ります。
宇宙飛行士の選抜テストに挑戦!?

参加者に配られた無地の白いパズルピース。

制限時間3分というストレスがかかる中、パズル完成を目指してがんばる探Qキッズの拓都さん。

絵柄があれば簡単な16ピースのパズルも、無地だとこんなにも大変!
セミナーで出ていたキーワード「ストレス」、ワークショップでは参加者にこのストレスを感じてもらうために無地の16ピースのパズルが配られました。制限時間3分という制約の中、このパズルの完成を目指します。完成した人は挙手と、1分1秒でも早く完成させたい、クリアしたいという想いもかさなり、ストレスがどんどんかかっていきます。参加してくれた探Qキッズの拓都さんも果敢にチャレンジ、ピースが合わさるたびに笑顔がこぼれ、少しずつ組み上げていきました。残念ながら制限時間内に完成はできませんでしたが、会場の参加者もほとんどがクリアできないほどの難易度でした。
こちらは過去の宇宙飛行士選抜試験で採用されたそうで、実際は300ピースの無地のホワイトパズルを使用しました。さらに閉鎖された環境下でテストを行うためよりストレスがかかるそうです。
展示ブースでも宇宙を体験!

JAXAブースでは、JAXAがつくった遊んで学べるマイクラ月ワールド「LUNACRAFT」のデモプレイが展示。

月の砂と地球の砂の粒子のちがいを体験できる砂時計。灰色が月の砂を模してつくられたもので落ちるスピードがちがう。

健康と深い関係にある腸と腸内細菌について学び深められるヤクルトの展示ブース。

宇宙服のレプリカと記念撮影できるフォトスポットも!

JAXAの講師、谷垣さんにセミナーでは聞けなかった個別質問できる時間も用意!たくさんの親子が疑問をぶつけていました。

ヤクルトの講師、太田さんも展示ブースに登場。気軽に子どもたちの質問に答えていました。
セミナーのあとは、展示ブースに移動。JAXAブースでは、JAXAがつくったパソコン版マインクラフトがあれば無料で遊んで学べるマイクラ月ワールド「LUNACRAFT」のデモが展示。ほかに月の砂「レゴリス」を模した砂と、地球の砂の落ちるスピードを観察できる砂時計の体験展示を楽しめます。1mm未満で、細かいものになると10㎛の細かさになる月の砂が地球の砂と比べてどう落ちるのかぜひ観察してほしい。またヤクルトの展示ブースでは、腸内細菌について学び深められるパネルが用意。また本物の宇宙服のレプリカが展示され、いっしょに写真を撮ることもできます。
展示エリアには、さきほどのセミナーで講師を務めたJAXAの谷垣さんとヤクルトの太田さんもいて、参加者からの質問にきさくに答えていました。
12月6日(土)に福岡で開催されるイベント申込は10月30日(木)から、来年1月24日(土)に大阪で開催されるイベント申込は12月11日(木)から、それぞれ募集が開始されます。ぜひ宇宙を身近に楽しく感じて学べる「スペースラボ2025」に参加してみてはいかがでしょうか。
「LUNACRAFT」について見てみる
スペースラボ2025福岡/大阪について
スペースラボ2025 福岡
| 日程 | 12月6日(土) 午前の部:10時30分~12時00分 午後の部:14時00分~15時30分 |
|---|
| 会場 | 九州大学(伊都キャンパス) |
|---|
| 参加対象 | 小学3年生~6年生のお子様とその保護者(1組最大4名様まで) |
|---|
| 参加募集人数 | 400名(各回200名) ※お子様単独での参加および乳幼児、未就学児の参加は不可 |
|---|
| 申込期間 | 10月30日(木)~11月12日(水)23時59分まで ※応募多数の場合は抽選となります |
|---|
スペースラボ2025 大阪
| 日程 | 2026年1月24日(土) 午前の部:10時30分~12時00分 午後の部:14時00分~15時30分 |
|---|
| 会場 | 大和大学 |
|---|
| 参加対象 | 小学3年生~6年生のお子様とその保護者(1組最大4名様まで) |
|---|
| 参加募集人数 | 400名(各回200名) ※お子様単独での参加および乳幼児、未就学児の参加は不可 |
|---|
| 申込期間 | 12月11日(木)~12月24日(水)23時59分まで ※応募多数の場合は抽選となります |
|---|
※出演者は変わる可能性があります。また、第1部は会場毎に内容が一部異なります。
スペースラボ2025申込はこちら