【探Qキッズ潜入レポ】「富士通FMVパソコン組み立て教室」でパソコンのおもしろさ・奥深さ・魅力を新発見!
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探 Qキッズ記者

年 に一度 のスペシャルイベント!「富士通 FMVパソコン組 み立 て教室 」

こんにちは! 探Qキッズの麻夏です。
今日は、「富士通FMVパソコン組み立て教室」に参加するため、島根県出雲市にある株式会社島根富士通にやってきました。
FMVというのは、富士通クライアントコンピューティング株式会社が企画開発をしているパソコンのブランドで、ここ島根富士通の工場で作られています。
■富士通クライアントコンピューティング株式会社
FMVブランドのノートパソコンやデスクトップパソコン、タブレットなどの研究・開発・企画・設計・販売・サポートを手がける会社。■株式会社島根富士通
FMVブランドのパソコンやタブレットなどのプリント基板製造から製品組立まで一貫製造をおこなっている工場。

2025年8月23日に開催された「富士通FMVパソコン組み立て教室」は、「小中学生の子どもたちにパソコンの楽しさを教えたい!」という目的で年に1回だけ開催される特別なイベントで、実際にパソコンの組み立て体験ができちゃう、というもの!

玄関の奥にあるショールームには、FMVの歴史となるパソコンがたくさん並んでいました。私が一番気に入ったのは、累計生産台数5000万台を突破したことを記念してつくられた「組子細工」の「FMV Note C」モデルです。

5800ものピースで作られていて、出雲にゆかりのある「ヤマタノオロチ」が空にのぼっていく様子が表現されているそうです。ほかにも、島根富士通の頭文字であるSとFとJのキートップ(キーボードのボタンの上側)だけ木製にしているなど、細かい部分にまでいろいろと工夫がほどこされていました。とても美しかったです。
初 めて見 るパソコンの中身 にビックリ!「組 み立 て教室 」スタート

場所を移動して、いよいよ「組み立て教室」のスタート!
今回組み立てるのは、ショールームにも置かれていた「FMV Note C」。ファン(扇風機)がなくてもパソコンの頭脳であるCPUの温度を下げられるように工夫されているので、ブーンという音が鳴らず、とっても静かなところが人気のパソコンです。

まずは、ねじ回しの練習から。とても小さなねじが3種類あり、細いドライバーを使って練習しました。工場の製造ラインでは、232個もの部品を約13分で取り付けるそうですが、今回私たちは37個の部品を90分で取り付けることにチャレンジします。

縦にまっすぐ回さないと、うまくねじが入っていきません。まだ練習なのに少し疲れました(笑)。でも、この工場で働いている方がそばについてくれて、丁寧にやり方を教えてくれたので、すぐにコツがつかめました。
さあ、いよいよここからが本番。普段は見られないパソコンの中身を見て、「これがいつも使っているパソコンの中に入っているんだ!」とビックリ!

こんなに小さな部品たちのおかげで、私が計算したり、文章を書いたりゲームをしたりできるなんて……不思議な気持ちです。
一通り基板のねじ締めが終わったら、次は画面やバッテリーを取り付ける作業へと進めます。だんだんと見慣れたパソコンの形になってきました。最後のキーボードをパソコン本体にはめるのが難しくて先生に手伝ってもらいましたが、無事に完成! パチッとはまった瞬間が、とってもスッキリ気持ちよかったです!

すべての作業が終わったら、カウントダウンで一斉に電源をオン! だったのですが、私のパソコンだけ電源が入らない!

そわそわして不安な気持ちになりましたが、先生に見てもらったら、電源コードがしっかり刺さっていなかったことが原因だとわかってホッとしました。そして、ようやく電源を入れることに成功!

自分のパソコンを自分の手で作れたなんて、最高です! 私だけの特別な「FMV Note C」、大切に使いたいなと思いました。

毎日こんなに大変で細かい仕事をしてパソコンをつくっているなんて、すごいです。会社の入り口に「製造不良“ゼロ”への挑戦」と書いてあったのですが、あの小さな作業を不良品ゼロにするのは大変! ものすごい挑戦を続けてきたからこそ、素晴らしい技術がここにはあるんだと思いました。

組 み立 てたFMVで動画 の制作 にチャレンジ!
次は、完成したばかりのFMVを使って、15秒の動画作成にチャレンジです。早速自分のパソコンを使って作業できるなんて、うれしい!

私はマウスをあまり使ったことがないので、使いこなすのに少し苦労しましたが、自分のパソコンを操作するのは新鮮で、ワクワクします! 画像や音楽を選んだり、「I LOVE IZUMO!」と声に出してポーズをつけた動画を撮影して差し込んだり……完成したあとは、なんだか誇らしい気持ちになりました。

USBを使うのも初めてだったけど、先生がしっかり説明してくれたから、無事にデータを保存することにも成功しました。そのままUSBを持って帰れると聞き、パソコンの仲間ができたような気がしてうれしかったです。
匠 とのねじ締 め対決 や工場 見学 も!見 て触 って体験 するFMVの世界
次に、匠とのねじ締め対決をしました!
さっきのパソコン教室では手でねじを締めましたが、今度は電動ドライバーを使います。扱い方が難しい! 最初は全然うまくいかなかったけど、何回かやっているうちに、両手をそえることや、ねじ穴の角度に合わせてねじを入れていくのがコツだとわかりました。

そして、いよいよねじ締めのベテランである匠とねじ締め対決です。匠は私たちの倍の数のねじを締めるというハンデがあったこともあり、私たちキッズチームが見事勝利!! やったー!
ここからは、工場見学です。白衣を着て帽子をかぶり、説明を聞くためのイヤホンをつけて、準備完了。入口でしっかりホコリを落としてから入ります。

工場内にはたくさんの機械があり、目の前では緑のプリント基板をつくっていました。私がさっき組み立てたよりももっと小さな部品をたくさん取り付けるため、人間ではできないのでロボットにつくってもらっているそうです。

目に見えないくらい小さな部品が、ものすごい速さで次々と正確に取り付けられていきます。ロボットってすごいなぁ……。私は以前はんだづけをしたことがあるのですが、ここでは部品をはんだペーストでくっつけているというのもおもしろかったです。

ほかにも、手の形をしたロボットが基板に部品を接着して最終検査をしていたり、組み立て教室でも登場したAGV(無人搬送車)が音楽を流しながら移動していたり……。人とロボットたちが一緒に良いパソコンをつくるために頑張っていることがわかりました。
最後は、「FMV Note C 」をデザインした富士通クライアントコンピューティングの堀志織さんによる「FMV Note Cデザインこだわり教室」です。

「FMV Note C 」は、堀さんをはじめ若い社員さんが中心になってつくられたパソコンで、たくさんのこだわりポイントが詰まっているそうです。
たとえば、箱を開けるときにワクワクするデザインにするため、特別につくった箱に手作業で梱包をしていたり、パソコンを開けるときにもワクワクできるように、内側と外側で色が違う「バイカラーデザイン」を採用したり。ほかにも、電源の押し間違いをしないように電源キーを重くしたり、文字の形を読みやすくしたり、キーボード一つ一つの真ん中がへこんでいて、長時間使っても疲れないようにしているそうです。
以上で、イベントはすべて終了! 全部で4時間半くらいありましたが、どれも楽しくてあっという間でした。組み立てたパソコンは、ちゃんと動くかチェックをした後に自宅に送られてくるそうです。届くのが楽しみです!
参加 したキッズたちにも感想 を聞 きました


もっと知 りたい!FMVに関 わる人 を直撃 インタビュー
イベントだけでも十分FMVの良さを実感できましたが、せっかくなので、FMVに関わる人たちをインタビューしてきました!
デザイナーの堀 さんに話 を聞 きました!
「FMV Note Cデザインこだわり教室」でお話をしてくれた富士通クライアントコンピューティングの堀さんに、さらなる推しポイントを教えてもらいました。

―デザインの中で一番こだわったのは、どこですか?
丸っこい形です。手触りをよくするために、型抜きで一気につくるプレス加工ではなく、ドリルで少しずつ削っていく切削加工というつくり方に変えました。このカバー1枚をつくるのに1時間もかかるんですよ。
個人的には、指をかけてパソコンを開く部分に注目してほしいです。内側の色がチラリと見えるのがオシャレだなと思っています。
―どの色がお気に入りですか?
全部好きですが、特に緑がすごくいいと思います。私も会社で緑色の「FMV Note C」を使っています。
富士通 クライアントコンピューティング 執行 役員 常務 の高嶋 さんに話 を聞 きました!
FMVは、いま日本の個人向けパソコンの中で人気ナンバーワンなのだそうです! このFMVをたくさん売っているすごい人が、営業部門を管轄する執行役員常務の高嶋敏久さんです。

―どうしてFMVは一番売れているんですか?
一番の理由は、製品が良いということですかね。企画から開発、製造、組み立て、購入後のサポートサービスまで、全部を日本で行っていることも大きなこだわりです。日本のお客様に寄り添った製品をつくっており、それがお客様から支持されていると思いたいです。
―営業さんもパソコンの組み立てをしますか?
営業チームはパソコンの組み立ては行いません。ただし、お客様が工場見学を希望したときは、お客様と一緒に工場を訪れてねじ締めの体験などをすることもあります。
営業チームは、家電量販店などで製品を紹介するための売り場づくりをしています。パソコンそのものはつくらないけれど、店頭に展示するパソコンにシールを貼ったり飾りつけをしたり、POP(商品を紹介するためのチラシやカード)を組み立てることはありますよ。
じつは今日、私も組み立て体験をしてみましたが、難しかったですね。ねじが小さくて、掴むのに一苦労でした(笑)。
島根 富士通 宮下 社長 に話 を聞 きました!
最後になんと、島根富士通の宮下浩之社長にインタビューをしました!

ーどうして、島根県の出雲市に工場があるのですか?
島根は地盤が頑丈で、地震がほとんどありません。年間で1回あるかないかなんですよ。また、空港や高速道路が近くにあり、交通の利便性が非常にいいことも、出雲に工場をつくった理由のひとつです。
―島根富士通の自慢はなんですか?
ここで働いている人、みんなが真面目なことですね。私たちは、より良い製品をつくるために日々改善を続けています。1日で大きな成果を出すのは難しいけれど、毎日少しずつ続けることで、いまよりもさらに性能の良い製品につながるんですね。そういう作業を、地道にコツコツと諦めずに続けられるというのは、真面目な人柄が大きいんじゃないかなと思っています。
ーパソコンをつくるときに、工夫している「地球にやさしいこと」はなんですか?
島根富士通ではパソコンの品質にこだわっていて、不良品になるものがとても少ないです。パソコンをつくるときに出る廃棄物もその70%が再利用されていて、箱や発泡スチロール、プラスチックもリサイクルされています。未来にも環境にもやさしいパソコンを目指しているんですよ。
ー100年後、パソコンはどうなっていると思いますか?
100年後までいまの形のパソコンがあるかどうかはわからないけれど、AI化が進むなかで、パソコンはこれからも人が使っていくものだから、人とAIをつなぐツールとしてさらに進化していく可能性があると考えます。

「継続は力なり」という言葉と、日本三大そばの「出雲そば」が大好きな宮下社長でした。ありがとうございました。
待 ちに待 った「FMV Note C」が届 きました!

イベントが終わってから1週間しないうちに、待望の「FMV Note C」が届きました。あっという間で、空から飛んできたみたい!
開けた瞬間、わ~!とおもわず声が出ました! 丁寧に一つひとつ包んでくれていると聞いていたのですが、本当にすごくきれいにパソコンが箱におさまっていて、指紋ひとつパソコンについていないのにもビックリ。買った人のことを考えてくれているのが伝わってきました。

イベントの日は、せっかく自分で組み立てたパソコンをそのまま持って帰れなくてさみしかったけど、不具合がないかきちんとチェックしてくれた証なので、安心して使えます。いまは待った甲斐があったと思えます。
イベントの次の日に行った出雲大社の写真を取り込んでみましたが、画質もすごくきれい!! 楽しかった思い出がよみがえります。

このパソコンで大好きなタイピングの練習をしたり、パソコンゲームをしたり、あとは、わからないことがあったら調べものもたくさんしてみたいし、動画編集もまたやってみたいなと思っています。
自分だけのパソコンを前にして、みんなに自慢したい気持ちです!
取材・文/吉岡麻夏(探Qキッズ) 編集/水谷映美 撮影/鈴木謙介 制作協力/富士通クライアントコンピューティング株式会社(FCCL)