【探Qキッズが社長を直撃取材】 「FMV」パソコンが日本で一番売れているヒミツに迫る!

みんなのおうちや
探 Qキッズ記者

麻夏さん(小5)
夏のイベントで組み立てた「FMV Note C」を愛用中。リビングやダイニングなど、おうちのいろいろな場所に持ち運んで使っています。タイピングがしやすいのと、すべすべの触り心地がお気に入り。今回の記事も「FMV Note C」を使って書きました!
「FMV」ってすごい! 人気 ナンバーワンのヒミツ

生まれて初めて社長インタビューをするために、FCCLがある新川崎のオフィスにやってきました。ビルがとても高くて、いきなり緊張! 取材をするフロアの入り口には、FMVに搭載されているAIアシスタントのキャラクター「ふくまろ」がいて、お客さんに向かっていろいろお話をしていてかわいかったです。
会議室に案内されたあとは、愛用している私のパソコン「FMV Note C」を出して、準備万端。ビルに入るときよりもさらにドキドキしていると、FCCLの代表取締役社長 大隈健史さんが笑顔でお部屋に入ってきました! 用意したメモを見ながら、いよいよ質問スタートです。

――富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、どんなことをしている会社ですか?
「一言でいうと、パソコンやタブレットなどをつくっている会社です。クライアントコンピューティングって難しく聞こえるかもしれないけど、『みんなの身近なところにあるコンピューター』っていう意味なんです。学校や自宅など、麻夏さんやご家族、お友だちの一番近くで使ってもらえるようなコンピューターをたくさんつくっています。
じつは、一昨年から私たちのブランド『FMV』が、日本の個人向けパソコンの中で一番売れているパソコンになりました。それまではずっと2位、時には3位でしたが、社員みんなで一生懸命がんばって、FMVをナンバーワンブランドにすることができたんです。ナンバーワンということは、お客さんに一番信頼してもらえているし、一番気に入ってもらっている証拠。これは、FCCLの自慢です」
――私も夏のパソコン組み立て教室でつくった「FMV Note C」がお気に入りで、言葉調べの宿題やタイピング練習、動画を見たりして毎日使っています。「FMV Note C」は大隈社長が特別に「開発チーム」をつくった、と聞きました。どんな想いでつくったのですか?
「FMVは昔からある、わりとみんなに知られているブランドなんですが、残念ながら学生さんなどの若い人たちには、あまり使われていなかったんです。だから、麻夏さんのお父さんお母さん世代の人たちが使ってくれているように、若い人たちにも『使ってみたい!』と感じてもらえるパソコンをつくろう! と思い、『FMV Note C』の開発を決めました」


――大隈社長が「FMV Note C」の一番気に入っているところはどこですか?
「まずは、デザインが好きです。とにかくかっこいいものをつくりたいと思っていたので、とても満足しています。個人的に一番気に入っているのは、この手触りなんですよ。実際に手に持ってみると、角のところが丸くなっていてなめらかでしょう?」
――私もこのすべすべした感じが好きで、つい持つときにパソコンを撫でてしまいます!
「これまでのパソコンの多くは角が立っていて、触るとちょっと手が痛かったんですよね。でも、『FMV Note C』は手にスッとなじむから、持つたびにツルンとして気持ちいい。この感じが特に気に入っています」
――若い人たちが開発した内容で、大隈社長が驚いたことはありますか?
「いまお伝えした角の丸みもそうですし、色も驚きました。『FMV Note C』は、外側はシルバーなんですが、中は3色展開になっています。その色使いが、私では思いつかないような絶妙な色味だったんですよ。ニュアンスカラーって言うのかな。そのあたりが一番おもしろかったし、意外でしたね。ここは、若いチームメンバーの感性を信じよう! と思ってゴーサインを出しました」
未来 へのチャレンジと社長 のヒミツ
FMVのいいところをたくさん教えてもらったので、ここからは未来のパソコンや大隈社長自身のことも教えてもらいました。

――これから先、どんなパソコンをつくりたいですか? 大隈社長が考える未来のすごいパソコンを教えてください。
「じつはパソコンの形って、もう何十年も変わっていないんですね。だから、将来的につくりたいのは、画面もキーボードもないもの! どんな形になるのか、どうすればつくれるのかはまだわからないけど、そういった、まだこの世にない新しいパソコンを生み出すことにチャレンジしたいと思っています」
――私は左利きなのですが、左利きでも使いやすいパソコンはありますか?
「どちらが利き手の人にもうまく使ってもらえるようにつくっているつもりなんですが……でもたしかに、クリックの位置や感触は、利き手によって違うかもしれない。『左利きモード』みたいに、タッチパッドの感度を変えられる工夫ができたら、もっと便利になるかもしれないですね。私は右利きだから、まったく気づかなかった! グッドクエスチョンです!」
――仕事で一番大切にしていることは何ですか?
「二つあります。一つは、みんながあまりやりたがらない難しいことや、ごちゃごちゃした面倒なことに、あえてチャレンジすること。人があまりやりたがらないということは、大変だけどすごく価値があることなんですよね。その分、やりがいもあります。
もう一つは、『キープスマイリング(笑顔をたやさない)』。仕事で大変なことがあっても、私自身、常に笑顔でいることを心がけていますし、周りの人にも笑顔でいてほしいなと思っています」
――FCCLの社長じゃなかったら、どんなことをしていたと思いますか?
「じつは学生のときに、調理師免許を取ったんですよ。料理がとても好きなんです。もし、いまの仕事をしていなかったら、レストランやワインバーを開いて、みんなにおいしい料理をつくったり、飲んだりしてもらう楽しい場所を提供していたと思います」
――いつも持ち歩いているものは何ですか?
「もちろんパソコンです! パソコンをつくる会社の社長ですから( 笑 )。それ以外だと、ランニングシューズです。ランニングが趣味で、ほぼ毎日走っています。出張でアメリカやドイツなどの海外に行くときも、必ずランニングシューズを持って行って、知らない街を走るのを楽しんでいます」

――最後に、私のような子どもが使うのにおすすめのパソコンを教えてください。
「特におすすめしたいのは二つ。今日お話した『FMV Note C』は、シンプルで使いやすいデザインと気持ちが良い手触りが魅力です。ファン(冷却器)がなくても、パソコンの頭脳であるCPUの温度が下げられるように工夫されているから、静かな場所での使用もOK。勉強に使いやすいと思います。
もう一つが、『FMV Note U』というシリーズ。これは、世界最軽量で、とにかくとっても軽いんですよ。ちょっと持ってみてくれる?」
――え!! めっちゃ軽い!!
「でしょう?( 笑 ) いまってランドセルの中身もすごく重いから、そこにさらに重いパソコンを入れるのは大変です。じつは私の11歳の娘も『FMV Note U』を使っているんですが、『クラスの子たちのパソコンよりずっと軽いから、重いランドセルに入れても平気!』と喜んでくれています」

「ただ、娘のパソコンは外側がシールだらけで、ベタベタになっていて( 苦笑 )。それを見ていたら、シールを貼っても綺麗にはがせる素材や、カスタマイズしやすいパソコンがあると、子どもたちにもっともっと使ってもらえるかもしれない! と思いました。
これからも、大人だけでなく、子どもたちやシニア層など、幅広い世代の方に楽しんで使ってもらえるようなパソコンをつくっていきますので、期待していてくださいね」
インタビューを終 えて

大隈社長はとてもやさしくて、メガネが似合っていました。社長というとすごく年上の人だと思っていたけど、偉い人というよりも学校の先生のような感じで、緊張している私にもわかりやすく説明をしてくれました。
私が生きている間に、大隈社長が言っていた未来のパソコンが完成したらおもしろいし、ずっと形が変化していないパソコンがどうなっていくのか楽しみです。子ども向けのパソコンのお話も、じつは私もパソコンにシールを貼りたいと思っていたので、自分好みにできてシールを貼ったりはがしたり自由にできるようになったらうれしいと思いました。子ども向けのパソコンを作るときは私もぜひ大隈社長と一緒に考えたいです!(麻夏さん)
取材・文/吉岡麻夏(探Qキッズ) 編集/水谷映美 撮影/鈴木謙介 制作協力/富士通クライアントコンピューティング株式会社(FCCL)









