命を守るために避難生活で気をつけること(熱中症編)
熊本県で、最大震度7の地震が起きました。停電や断水など生活に大きな影響が出ています。暑さがとてもきびしい中、避難所などで気をつけてほしいことや、命をまもるための情報をまとめました。
災害時は熱中症に注意、こまめな水分補給、自動車で寝る時は日陰にとめてください
夏の暑い時期の災害では、避難生活を送るうちに熱中症になり、亡くなることがあります。予防や対策をしてください。
災害時に熱中症になりやすい理由
- 停電(電気が止まること)や断水(水道の水が出なくなること)が起きていつものように温度や湿度の管理ができない
- トイレに行きにくいので、いつものように水を飲まない
- 精神的なストレス、眠れない、食事が取れないことによって体の調子が悪くなる
熱中症の予防や応急処置のしかた
- 水分を取る(水やお茶、スポーツドリンクを飲む)
- からだを冷やす
- 安静にする(動かない)
- 助けを呼ぶ
この4点がたいせつです。
停電や断水が続くとき、特に熱中症リスクの高い高齢者は、停電していない避難所、親戚の家などに行くことも考えてください。
自動車に乗って避難をする場合の注意です。自動車の中は乾燥しやすく、外に出たときの温度差も激しくなります。水分をとることを特に心がけてください。エアコンを止めると自動車の中の温度は上がりやすいです。安全を確保したうえで日陰に自動車をとめるようにしてください。エコノミークラス症候群にも注意が必要です。
エコノミークラス症候群とは、長い時間、同じ姿勢で座ったままでいると、足に血のかたまり(血栓)ができる病気です。飛行機のエコノミークラスでよく起こることから、この名前がつきました。自動車の中や避難所で起こることがあります。
エアコンが使えない場所にいるときは、水でぬらしたタオルを体にかけ、うちわで風をあてるなどして体温を下げてください。
後かたづけ、昼間の暑い時間帯は避けてください
避難所では、トイレに行く回数を減らそうとして水分補給を控える人もいますが、のどが渇く前にこまめに水分をとることが大切です。
自分の家で過ごす場合も注意が必要です。昼間はなるべく涼しい服を着てください。水が使える場合は手や足など体の一部を水につけてください。地震後は家の片付けなどの作業が発生することが多いですが、体が暑さや運動に慣れていない状況では熱中症のリスクが高くなります。昼間の暑い時間帯は作業をできるだけしないでください。
特に、子どもや高齢者は体温を調節する機能が十分でなく、熱中症のリスクが高いです。糖尿病のある人や、高血圧、心不全などで利尿作用のある薬を使っている人は脱水(水分が足りなくなること)になりやすく、注意が必要です。持病のある人(病気の人)は特に注意してください。
気づきにくい熱中症 尿の色に注意、判定アプリもあります
熱中症は、自分で気づきにくいことにも注意が必要です。日本医科大学と国立環境研究所のグループが開発した熱中症判定アプリは、簡単な質問に答えることで問題を判定できます。重症度に応じ、救急車を呼ぶ必要があるかといった対処法も教えてくれます。
ふだんより尿(おしっこ)の量が少ない、尿の色が濃いときは注意が必要です。とくに麦茶のような濃い茶色の尿が出たら脱水を起こしている可能性があります。
冷たい水を飲み、経口補水液や塩あめなどで塩分をとるなどしても頭痛や体のだるさが続く場合は病院へ行ってください。
意識障害などで救急車を呼ぶ時は、救急車が到着するまでの間、すずしい場所に移動し、できるだけ体温を下げるようにしてください。
体育館での避難では簡易のクーラーが設置されていても放射熱で体育館内の温度がかなり高くなることがあります。校舎のうち、屋根からの放射熱の影響を直接に受けない階(いちばん上の階を避ける)の教室で窓を開けて風を通すといった方法も考えてください。
朝日新聞の記事をやさしい日本語に言い換えた記事です。










