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学校で勉強する内容が変わる 小学校は2030年度から、新しい学習指導要領へ

学校で勉強する内容が変わる 小学校は2030年度から、新しい学習指導要領へ

研究開発学校として1コマを40分に減らした小学校。生み出した「自己選択学習」の時間で、子どもたちはそれぞれ内容を決めて学んでいます=7月、滋賀県愛荘町 朝日新聞社

2030年ねん度どから小しょう・中ちゅう・高こう校こう生せいが学まなぶ内ない容ようが新あたらしくなります。文もん部ぶ科か学がく省しょうが8月31日、学がっ校こうで教おしえる内ない容ようなどを定さだめる学がく習しゅう指し導どう要よう領りょうの新あらたな案あんを専せん門もん家かの会かい議ぎに示しめしました。何なにが、どのように変かわるのでしょうか。

教きょう科かごとのコマ数すう、学がっ校こうの判はん断だんで増ぞう減げんできる/AエーIアイの活かつ用ようを盛もりこむ

小しょう・中ちゅう学がっ校こうでは、教きょう科かごとに年ねん間かんの授じゅ業ぎょう時じ数すう(コマ数すう)が決きまっています。たとえば国こく語ご175コマ、理り科か105コマなど。1コマは小しょう学がっ校こう45分ふん、中ちゅう学がっ校こう50分ぷんです。

新あらたな指し導どう要よう領りょうでは、教きょう科かごとの年ねん間かんコマ数すうを学がっ校こうの判はん断だんで最さい大だい15%パーセントほど減へらせるしくみにします。その分ぶん、別べつの教きょう科かの授じゅ業ぎょうや探たん究きゅう学がく習しゅうなどの時じ間かんを増ふやしたり、教きょう員いん研けん修しゅうの時じ間かんにあてたりできます。一いっ方ぽう、すべての教きょう科かの総そうコマ数すうは減へらしません。こうしたしくみは、2028年ねん度どからひと足あし先さきに行おこなえるようにするといいます。

学習指導要領
いま使われている学習指導要領 朝日新聞社
表
朝日新聞社

また、AエーIアイ(人じん工こう知ち能のう)の活かつ用ようを初はじめて盛もりこみ、情じょう報ほう教きょう育いくの授じゅ業ぎょうを増ふやします。小しょう学がっ校こうでは総そう合ごう的てきな学がく習しゅうの時じ間かんから名な前まえを変かえる予よ定ていの「総そう合ごう的てきな探たん究きゅうの時じ間かん」に「情じょう報ほうの領りょう域いき」、中ちゅう学がっ校こうでは「情じょう報ほう・技ぎ術じゅつ科か」を新あたらしく設もうけます。小しょう学がく3、4年ねん生せいは最さい大だいで週しゅう0.9コマ、5、6年ねん生せいは週しゅう1コマほど。インターネットへの依い存そんや、にせ情じょう報ほうなどとの向むき合あい方かた、生せい成せいAエーIアイは回かい答とうをあやまる可か能のう性せいがあるといった特とく性せいを学まなびます。

中ちゅう学がく生せいは1、2年ねん生せいで最さい大だい週しゅう2コマ、3年ねん生せいで週しゅう1コマほど。生せい成せいAエーIアイのしくみや危き険けん性せい、著ちょ作さく権けんや個こ人じん情じょう報ほうなどのルールについても深ふかく学まなびます。

文部科学省
文部科学省が入る建物=東京都千代田区 朝日学生新聞社

子こどもそれぞれに合あった学がく習しゅうを

総そうコマ数すうは変かえず、授じゅ業ぎょう時じ間かんに学がっ校こうの裁さい量りょう

学がく習しゅう指し導どう要よう領りょうは、学がっ校こうで学まなぶ大おおまかな内ない容ようについて文もん部ぶ科か学がく省しょうが定さだめたものです。国こく立りつ、公こう立りつ、私し立りつの学がっ校こうが原げん則そく、守まもらなければなりません。

1947年に初はじめてつくられ、1951年から約やく10年ねんごとに内ない容ようが見み直なおされてきました。1977年の見み直なおしで初はじめて学まなぶ内ない容ようを削さく減げん。体たい験けん活かつ動どうなどに時じ間かんをあてる「ゆとりの時じ間かん」がとり入いれられました。1998年の見み直なおしでは、完かん全ぜん週しゅう5日か制せいにするのに合あわせて、学まなぶ内ない容ようが3割わり減へらされました。ただ、学がく力りょくが下さがることを心しん配ぱいする声こえもあがりました。

2008年の見み直なおしでは「脱だつゆとり」として、主おもな教きょう科かのコマ数すうを増ぞう加か。17年の見み直なおしではさらに、小しょう学がっ校こう高こう学がく年ねんの英えい語ごを週しゅう1回かいから2回かいに増ふやしました。

今こん回かいの見み直なおしでは、全ぜん体たいのコマ数すうは変かえない方ほう向こうです。変かわるのは、学がっ校こうの判はん断だんでそれぞれの教きょう科かの授じゅ業ぎょう時じ間かんを減へらせる点てん。例たとえば、各かく授じゅ業ぎょうを5分ふんずつ短みじかくし、ういた時じ間かんを子こどもがそれぞれの苦にが手て教きょう科かを自じ習しゅうする時じ間かんにあてる、といった使つかい方かたが考かんがえられています。

職員室での「情報共有の時間」
授業時間を減らした小学校の職員室での「情報共有の時間」。先生たちは子どもたちのようすや授業で気づいたことを伝え合います=7月、滋賀県愛荘町 朝日新聞社
授業時間の短縮と生まれた時間の活用例
朝日学生新聞社

「全ぜん員いんが一いっ斉せい」難むずかしく

背はい景けいの一つには、さまざまな障しょうがいがある子こどもや、外がい国こく人じんの子こどもが増ふえたことなどがあります。教きょう室しつにいる全ぜん員いんが一いっ斉せいに同おなじ教きょう科かを学まなぶ授じゅ業ぎょうでは、対たい応おうしきれなくなっています。そこで文もん部ぶ科か学がく省しょうは、それぞれに合あった学がく習しゅうをする時じ間かんを増ふやしたいと考かんがえています。今こ年とし4月時じ点てんで、全ぜん国こく400校こうでいち早はやく取とり組くみが始はじまっています。

「デジタル教きょう科か書しょ」が正せい式しきな教きょう科か書しょに

水すい泳えいの授じゅ業ぎょうについては、施し設せつが古ふるくなったことや維い持じ・管かん理りするためのお金かねが増ふえていることから、実じつ技ぎをとりやめるところもあります。今こん回かいの見み直なおしでは、引ひき続つづきすべての子こどもたちが学まなぶ機き会かいをつくることが必ひつ要ようと示しめしています。地ち域いきのプールを活かつ用ようすることや、民みん間かん事じ業ぎょう者しゃと協きょう力りょくすることが解かい決けつ策さくになるかもしれません。

文もん部ぶ科か学がく省しょうは27年にも小しょう・中ちゅう学がっ校こうの指し導どう要よう領りょうを見み直なおします。高こう校こうは28年の見みこみです。小しょう学がっ校こうでは30年ねん度ど、中ちゅう学がっ校こうは31年ねん度どに実じっ施し。高こう校こうは32年ねん度どから、学がく年ねんごとに順じゅん番ばんにとり入いれます。

これに合あわせて、動どう画がやアニメーションを組くみこんだ「デジタル教きょう科か書しょ」が正せい式しきな教きょう科か書しょとして使つかわれ始はじめる予よ定ていです。動どう画がの再さい生せい時じ間かんに上じょう限げんを設もうけて、見みるだけで授じゅ業ぎょうが終おわらないようにします。具ぐ体たい的てきな時じ間かん数すうは、教きょう科かや学がく年ねんごとに検けん討とうしたうえで、これから決きめられます。

授じゅ業ぎょうや教きょう科か書しょでは

学がっ校こうや教きょう育いくについて学まなぶ

学がっ校こうや教きょう育いくについて、6年ねんの「社しゃ会かい」(歴れき史しと公こう民みん)で学まなびます。

江え戸ど時じ代だい、町ちょう人にんや百ひゃく姓しょうの子こどもが通かよう「寺てら子こ屋や」が各かく地ちにつくられました。明めい治じ時じ代だいになると、1872年に政せい府ふが「学がく制せい」を公こう布ふ。6歳さい以い上じょうの男だん女じょは小しょう学がっ校こうに通かようことが定さだめられました。

明治時代の小学校の授業の様子
明治時代の小学校の授業のようす 国立教育政策研究所

次つぎに大おおきくかわるのは、太たい平へい洋よう戦せん争そうの後あとです。小しょう学がっ校こう6年ねん間かん、中ちゅう学がっ校こう3年ねん間かんの計けい9年ねん間かんが義ぎ務む教きょう育いくになり、男だん女じょ共きょう学がくや学がっ校こう給きゅう食しょくも始はじまりました。

公こう民みんでは、日本国こく憲けん法ぽうを取とり上あげます。国こく民みんは教きょう育いくを受うける権けん利りを持もつこと、子こどもに教きょう育いくを受うけさせる義ぎ務むがあることが憲けん法ぽうに書かかれています。

家か族ぞくと話はなそう
学がっ校こうで学まなんでみたいことや、もっと学まなぶ必ひつ要ようがあると思おもう教きょう科かは何なにかな?

(朝日小学生新聞2026年9月18日付)

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