自由研究のヒントをさがしに! たばこと塩の博物館へ【後編】
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塩についてのあれこれを「体験」してもらうために、スカイツリーの近くにある『たばこと塩の博物館』に行ってきたレポートの後編です!!
「買い物ゲーム」で塩について少しくわしくなった兄太(小1)。お次は「体験コーナー」に移動して、「備長炭電池づくり」の実験に参加します。小学校に入学してから「自然探検」や「朝顔の観察」を楽しんでいる兄太ですが、理科の実験らしい実験ははじめて。楽しんでくれるかな……と心配している母をよそに、本人はスタンバイOK!
STEP1:備長炭を使って電池をつくろう!
実験で使うのは次の6つ。
- 備長炭(普通の木炭ではNG!)
- アルミホイル
- キッチンペーパー(なければティッシュを何枚か重ねて使ってもOK)
- 塩水(力いっぱいシェイクしても塩がガッツリ溶け残るくらい濃いもの)
- クリップ付き電極コード
- メロディカード
備長炭を見るのもはじめての子が多い中、指導員の方の「これなんだ!?」という質問に「木!」「焦げた木!」「燃やすときの木!」など、子どもたちの声が飛び交います。指導員の方から「硬くて高級な炭なんだよ」と正解を教えてもらったら、キッチンペーパーを備長炭の半分に巻きまき。ペーパーを巻き終わったら炭を塩水に浸します。
STEP2:ホントに電池になってるか、確認しよう!
電池が完成したら、メロディカードをつないだ電極につないでみます。黒いコードのクリップをホイルにつないだら、赤いコードは炭に直接ペタリ。メロディカードから音が鳴ったら、備長炭が電池になっていることが証明されるのですが…。
無事にお手製の電池でメロディカードの音が鳴ることが確認できたら、念のため電極を逆につないで音が「鳴らない」こともチェック。このとき、赤いコードがプラス、黒いコードがマイナスとつながると音が鳴るんだよ、という説明もしていただいたのですが、兄太は炭を塩水に浸しただけで音が鳴ったことに感動し通し。
そして次は、電池を2本まっすぐつなげてみる実験。傘の柄のような尻尾の上に炭の部分を乗せてメロディカードをつなげると、「さっきより音が大きくなった!」と子どもたちは大喜び。お手製の電池をまっすぐ並べたらパワーがアップした、と身体で感じることができたのは、近い将来直列回路と並列回路の違いを学習する時の大きな助けになると思いました。
実験室で作った備長炭電池を持ち帰ることはできませんが、博物館の売店で制作用のキットを購入することが可能。キットを使わなくても、備長炭さえ用意すればご自宅で手軽に電池を作ることができると思います(ただし電池の力が弱いので豆電球を光らせたりするのは難しいとのこと)。
ちなみに、実験で使う塩水は濃度が高いので手に傷のある子には、ゴム手袋が配られていました。手袋を使わずに実験に挑んだ兄太の手を実験後に見てみると塩でカピカピに…!! ご自宅で実験した後は、手洗いを忘れずにしてくださいね。
施設の基本情報
- 施設名
- たばこと塩の博物館
- 営業時間
- 10:00~18:00(入館は17:30まで)
- 定休日
- 月曜日
- 料金
- 大人100円(大学生を含む) 小・中・高校生50円
- 住所
- 東京都墨田区横川1-16-3
- ホームページ
- https://www.jti.co.jp/Culture/museum/