【保護者必見!専門家に聞いた】最新ネットトラブル事情と防ぐために出来ること
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ここ最近増加している、ネットやスマホにまつわるさまざまなトラブル。ニュースを目にするたびに、子どもが巻き込まれたらどうしよう…と不安を感じる人も多いのではないでしょうか?
今回は、J:COMで情報リテラシーアドバイザーを担当し、年間100回以上のセミナー実績がある粟津千草さんに、ネットトラブルから子どもを守るためにどのようなことに気をつければよいのか、もし被害に遭ってしまった場合どのように対処すればよいのかを伺いました。
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小中学生を取り巻くネットトラブルの意外な実態とは?
粟津さんによると、子どもが遭いやすいネットトラブルはダントツで“コミュニケーション”にまつわるものなのだそう。
「小学生では、オンラインゲームで遊ぶようになり、ゲームでの興奮がそのまま乱暴な口調へとつながってトラブルに発展してしまったというケースも。
中学生になると、ゲームのトラブルに加えてSNSに関するトラブルが増加する傾向に。たとえば友だちのアカウントを使ったり、友だちの名前で登録をして誰かの悪口を言ったりするなどの“なりすまし”行為。他の人も書いているから…と書いたコメントが誹謗中傷になってしまったり、炎上してしまったりなどのトラブルも増えています」(粟津さん)
主なSNSでは13歳以下はアカウントが作れないなどの年齢制限がありますが、そのこと自体を知らないという保護者も少なくありません。
「トラブルを防ぐためには、まずはインターネットの使い方を親子で理解する必要があります。子どもは学校でネットリテラシーについての授業を受けて学んでいるけれど、親世代はなかなかそのような機会がありません。
保護者が自分なりに使ってきて大丈夫だから、子どもも大丈夫だろうと思うのではなく、親子でしっかり確認し合うことが大切だと思います」(粟津さん)
親子での“聞き合い”がネットリテラシーを深めるポイントに
親子でネットリテラシーを深めるために心掛けたいポイントとは?
「まずは、お子さまが学校でネットリテラシーに対してどんなことを学んできたか聞いてみたり、ネットトラブルのニュースを見たタイミングで、どう思ったかを聞いてみたりすることをオススメします。
このとき大事にしていただきたいのは、『聞き合う』ということです。お子さんの気持ちや考えを“聞く”ほうを9割、というぐらいに思ってコミュニケーションしていただくと、お子さまが自分自身でネットの使い方を考える機会になると思います。
そして、親が話すときは、自身の気持ちや、理由をきちんと伝えると効果的です。
私が学校でトラブル事例もまじえながら、『こういったことを防ぐために、○○はやめよう』といったお話しをすると、お子さまから『理由が分かったから、これからはやめる・気をつける』といった声があがります。納得すれば、よりルールを守りやすくなるのは、みんな一緒ですね。
また、心配で子どものLINEやSNSをチェックしたくなるという方も多いと思いますが、無理に取り上げて確認するのではなく、まずはどうして確認したいと思うのか、その気持ちを言葉にしてお子さまに伝えてください。
お子さまがネットの利用について少しでも心配になったり、不安に思ったりしたとき、親に相談してもよいという安心感を持つためにも、日ごろから何気ないお子さまの話を聞いたり、親であるあなたの気持ちや、『こうしましょう』など何かを教えるときに、その理由・背景もふくめてお子さまに伝えることが大事です」(粟津さん)
親子で学ぶネットリテラシーの3ポイント
(2)低年齢化が進んでいるので小さい頃から学ぶ
(3)大人も子どもと一緒に使い方を考える
ネットのルールは“コミュニケーション・時間・お金”の3つを軸に
では、ネットを安心・安全に利用するために、家族内で決めておくべきルールはありますか?
「ネットでのトラブルは、先ほどお話ししたコミュニケーション以外に、時間とお金が挙げられます。普段の聞き合いを通して使い方の特徴や危ないなと思うところを整理して、子どもと一緒に考えながら設定していきましょう」(粟津さん)
家族内ネットルールの決め方のコツ
(2)課金したいならお金のルール
(3)なかなかやめられないのであれば時間のルール
この3つを軸に、子どもの使い方に沿って親子で話し合いながらルールを決めるのがベスト
「失敗しがちなのが、親が勝手に決めて『はいこれを守りなさい!』と強制することです。
押し付けられたルールほど守れないものはありません。また、理由も丁寧に説明しましょう。無理に守らせようとすると大人もしんどくなり、ルールが曖昧になったり家庭内不和になることも。
守れなかったら、どうやったら守れるか考えよう!と話し合いをしたり、時にはルールなしの日を設定してみる。厳しくしすぎないことも、ひとつのポイントだと思います」(粟津さん)
ルールをつくるなら子どもだけでなく大人も!と粟津さんは言います。
「何で子どもだけ!?とならないよう、大人もルールを決めましょう。『大人は仕事があるから24時まで使わないといけない、それでもよいかな?』と子どもに説明して承諾をもらう。子どもだけが守るルールではなく、家庭で守るルールをつくるとより成功しやすいと思います。
月に1回、振り返りの時間を設けるのもおすすめです。大人も自分の態度に気をつけつつ、子どもに見られているという意識を持ちながら、使い方を考えていくのも大切なことです」(粟津さん)
スマホを安全に使うのであれば、フィルタリングなど機能面での制限サービスは積極的に取り入れるべきでしょうか?
「総務省の調べによると、フィルタリング(有害サイトアクセス制限サービス)の利用率は、小学校低学年では33.2%、小学校高学年では47.6%、中学生では48.3%が利用していると回答していて、半数以上が利用していないという結果に。
フィルタリングを利用した方がトラブルにあう可能性は低くなると考えられますが、心配がゆえに、あれもダメこれもダメとなると、お子さまが親の言っていることだけやればいい、と思考停止してしまうことにもなりかねません。
『フィルタリングは、長時間遊んでしまって、しんどくなるのを防ぐ手助けをしてくれるアプリだよ』などと伝え、お子さまが納得した上で取り入れましょう。親もフィルタリングを自分自身のスマホで使ってみて、どんなところに“イラっとする”のかを経験し、お子さまと共通の気持ちを持つと、対話にもつながります」(粟津さん)
トラブルが起きたときこそ冷静な対応を
ルールをつくって意識をしていても、ネットトラブルに巻き込まれてしまうことはあります。そのようなときは、どうすればよいのでしょうか。
「加害・被害にかぎらず、まずは大人が深呼吸して落ち着くことが肝心です。親が焦ったりパニックになったりすると、お子さまはさらに辛くなります。そのあとに、LINEのやり取りなどをスクリーンショットに撮って残しましょう。
何が起きたかを冷静に・客観的に判断する上でも必要となるので、証拠は必ず保全してください。その上で、学校に相談したり警察や消費者センターなどの行政機関を頼ったりしてください。第三者に入ってもらうことで、一人で抱え込まず客観的に事態を把握出来ます。時間が経つと証拠が消えてしまったり、状況がわからなくなったり、取り返しがつかなくなる可能性も高くなるため、早めに行動にうつしましょう」(粟津さん)
ただし、行動に移す前に、こういうときこそお子さまの気持ちに寄り添って、と粟津さん。
「子どもの気持ちを置き去りにして親が勝手に行動に移すのは避けましょう。ネットトラブルを知った親が感情的になり、子どもの気持ちを確認せずに学校に話をしたために、子どもがさらに悲しい思いをしたという事もあります。お子さまがどうしたいのか、まずは話を聞いて寄り添い、それを親が助けるというスタンスでいてください」(粟津さん)
ネットトラブル対応の3箇条
(2)スクリーンショットをとるなど証拠保全を行う
(3)第三者に相談する
保険をもしものときのお守りがわりに
万が一の備えとして、ネットトラブルに遭った際に、弁護士への法律相談や対応費用の補償などがある保険への加入も選択肢のひとつに、と粟津さんは語ります。
「保険のよいところは、もしものときに安心感を得られるということ。
思いもよらないトラブルのときほど、誰に何を相談すべきか、金銭面的な問題をどうすればよいかなど、冷静に判断出来ないもの。個人で対応するならなおさらです。そのようなときに『保険に入っていた!』と思えば気持ちが落ち着き、その後の対応もスムーズに進めることが出来ます。
J:COMにもお手頃な価格で幅広いネットトラブルをカバーする、『ネットあんしん保険』があります。もしものときに備えて、こうしたネットトラブルに対応できる保険に入っておくと安心です」(粟津さん)
J:COMの『ネットあんしん保険』が支える3つの安心
専用のネットあんしんダイヤルに連絡すると、弁護士や専門機関をご紹介、すみやかにサポートしてくれます。相談費用など、金銭面的な負担も幅広くカバー。
(2)同居家族全員を補償
保険料月額わずか750円で、保険契約者だけでなく同居する家族全員を補償。J:COMサービスの加入・未加入を問わず、個人なら誰でも加入可能です。
(3)データ消失などのトラブルにも対応
事前登録した対象機器(パソコン、スマートフォン、タブレット)5台まで、データ復旧にかかる費用を補償。信頼できる業者もご紹介。
「今はネットとは切り離せない世の中です。SNSを上手に利用出来ることが、今後、お子さまの強みにつながっていくとも言われています。そのような現状で子どもにパソコンやスマホを使わせない、というわけにはいきませんよね。心配事をカバー出来る安心材料のひとつとして、保険を検討するといいのではないでしょうか」(粟津さん)