推しアイテムで勉強がはかどる!? 瀧先生に聞く“文房具と学び”「文房具総選挙2023」イベントレポ
2023年4月8日(土)・9(日)、イオンモール幕張新都心で「文房具総選挙2023」リアルイベントが開催されました。
初日のイベントステージでは、脳科学者で医師の瀧靖之先生が「子どもの“文房具”と“学び”の関係」というテーマでトークを展開。脳科学や医学の視点からのお話は、とても興味深いものばかり! その一部をご紹介します。
子どもの文房具。勉強のモチベーションとの関係は?
親として気になる、子どもの「勉強への意欲」。それが文房具によって変わるというから驚きです。
なぜ好きな文房具を使うと勉強がはかどるの?
瀧先生のお話では、ポイントは2つあるそう。1つ目は“好奇心”。「面白い」というポジティブな感情が学習効果を高めるのだそうです。2つ目は“注意残余(ちゅういざんよ)”で、こちらは集中力に関係する興味深いお話でした。
アナログとデジタル、どちらが覚えやすい?
GIGAスクール構想も進み、スマホやタブレットを学習のツールとして使うことも多い中、文房具などのアナログツールとの違いも気になるところ。
結論から言うと、どちらも優れた部分がありながら、「記憶する」という意味では、アナログに軍配が上がると瀧先生。その理由は“対連合記憶(ついれんごうきおく)”。ノートや本の「ページ数や位置、重み」など、何かを覚えるときに「きっかけ」となる情報が多いほど、記憶しやすいのだそうです。
一方デジタルツールは、本や図鑑などの情報をデータとして持って行けるので、旅行先などで勉強したいときに便利とのこと。
ただし、就寝前の利用はなるべく控えてほしいと瀧先生。人は睡眠中に記憶を定着させるので、睡眠の質を低下させるブルーライトが多いデジタルツールは、利用する時間帯を気に掛けましょう。アナログとデジタルの使い分け方が大事だと教えてくれました。
学びのパフォーマンスを上げる文房具って?
今回、「文房具総選挙2023」 にノミネートされた文房具80点の中から、瀧先生が気になったものをいくつかピックアップしていただきました。
勉強に没入する効果が期待できると先生が絶賛していたのは「ハウスタディ 学習パーティション」(ナカバヤシ)」。学習効果が高いと言われている「リビング勉強」にも使え、すぐに自分だけの学習環境を作れるところが優れているそう。
しかも、脳科学的に「身の回りに自分のアイデンティティとなるものを置くと、仕事や勉強の効率が上がる」そうで、このパーティションとお気に入りのアイテムをセットにすることで、最高のパフォーマンスが発揮できるようです。
また、本がさっと出し入れできる「1冊でも倒れないブックスタンド」(リヒトラブ)、尖った芯が出続けることで集中力を途切れさせない「クルトガ(シャープペンシル)」(三菱鉛筆)も組み合わせれば、効率よく学習できる環境が作れるのだそう。
ほかにも、「創造力や審美眼の育成」、「勉強を好きになるためには」といった先生ならではの視点のトークも飛び出し、お子さんの学習や成長の参考になることがたくさん!
瀧先生の優しくわかりやすい語り口で、ともすると苦手意識を持ちやすい勉強も前向きにとらえることができそうです。
実際に文房具を試せる「タッチ&トライ」も大好評!!
イベントには、ノミネート文房具80点を実際に試せるコーナーも。学研キッズネットのイベントや記事に協力してくれる「探Qキッズ」が書いてくれた文房具紹介のPOPも展示され、好評を集めました。
5月24日(水)には、『GetNavi』誌面と『GetNaviweb』文房具総選挙2023ページにて、いよいよ結果発表! 毎回予想できない結果になる文房具総選挙。どんな文房具が大賞に選ばれたのか、ぜひご確認ください。