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自由研究のテーマは、もう決まった? 先輩ママと新米ママの体験座談会/【特集】小学生・中学生と保護者のための自由研究

自由研究のテーマは、もう決まった? 先輩ママと新米ママの体験座談会/【特集】小学生・中学生と保護者のための自由研究

実験・工作・調べ・観察……「子どもが楽しんで取り組めて、手間があまりかからないネタは何かなぁ」と毎年ママたちを悩ませている自由研究。今年の夏休みは何に取り組むか、もう考えていますか? 今回は、自由研究達人級ママと新人ママに、今まで取り組んだ自由研究についてお話してもらいました。

参加者

三谷直子さん(都内在住)…大学1年生男子、小5男子、年中男子のママ
岩館里美さん(千葉県在住)…小6男子、小4男子のママ
須藤美紀さん(都内在住)…小2男子のママ

左から三谷さん、岩舘さん、須藤さん

低学年で取り組んだ自由研究は?

先輩ママは自由研究のバリエーションも豊富

須藤:わたしは息子が小2だから、まだ1回しか自由研究の経験がないんですけど、2人はいろんな経験をしてますよね? 低学年のころにどんな自由研究をしたか、おぼえてます?

三谷:低学年のうちは字を書くだけでも時間がかかるので、実験系には手を出さなかったと思います。夏休みは毎年帰省するので、毎日続けるような観察系も難しいですし。だから長男が小1のときは「くれよんのくろくん」っていう絵本を応用して絵を描きました。画用紙にいろんな色を塗ってから、真っ黒のクレヨンで塗りつぶして、釘でけずって花火大会を表現しましたよ。

岩館:絵本をヒントにするって、ステキですね!

三谷:次男がやったのは、帰省の道中に出あった“ピクトグラム(非常口やトイレの目印などに使われる絵文字、絵単語、図記号の総称)集め”。新幹線や飛行機のトイレのマークにもバリエーションがあるんですよ。あとはエレベーターとか非常口とかそういうマークをとにかく集めて。

須藤:行く先々で写真を撮ったんですか?

三谷:新幹線や飛行機のパンフレットを切り抜いて、紙に貼って、マークの説明を書きました。長男が小3のときにピクトグラムについて調べる授業をやっていたので、それを応用してみました。

岩館:わが家は小1のときは工作でした。〈ゆうちょ〉でアイデアコンクールをやっているのを知って、貯金箱を作りました

三谷:学校のおたよりに載っているいろいろなコンクールの情報、参考になりますよね

岩館:おかげでクラスの半数くらいが貯金箱(苦笑)。ほかに低学年のうちは木の迷路を作ったりとか。

須藤:迷路も貯金箱も取り組む子は多いけど、個性が出るからおもしろいですよね。

岩館:2年生のときはスズムシの研究。と言っても飼ったわけじゃなくて、近所で観察してまとめさせてもらえる場所があって。

三谷:そういう場所、わたしもよく利用します! 学校や児童館のお知らせから、なるべく「1日で終わる」ものを選んで(笑)。

岩館:宿題に、学校のプールや習い事、帰省や旅行のスケジュールを考えると、自由研究はできれば2~3日で仕上げたいですよね。

須藤:絵日記の宿題もあるから、絵日記に“描ける”ようなイベントにも連れて行かなきゃいけないですしね。

三谷:本来は夏休みを利用して長期間何かを観察して、考察をまとめたりするのが理想なんだと思うんですけど。わが家はやったことがないです。

須藤:低学年だと長期間観察しようと思っても、集中力が続かないですよね。

三谷:朝顔の観察を続けるだけでいっぱいいっぱい。

須藤:息子のクラスは昨年、万華鏡を作ってる子が多かったです。キットが格安な上にデコレーションでオリジナリティを出せるのが魅力だったみたいで。

岩館:須藤さんの息子さんは何をやったんですか?

須藤:昨年は佐渡に旅行に旅行に行ったんですけど、息子が「佐渡について調べたい」って言いだしたんですよ。旅行中に見つけたものや食べたもの、行った場所やその感想をメモしておいて、帰宅してからそのメモをふせんに書いて、息子が描いた佐渡の地図に貼り付けました。

三谷:低学年のうちは「ふせん」は強い味方ですよね!!

須藤:何度でも書き直せるから、間違ってもしからずにすみますからね(苦笑)。最終的にのりで貼り付ければ、はがれてこないですし。

岩館:すごく便利! 今度真似してみたい!!

須藤:息子は車の絵を描いたり、フェリーで記念に押したスタンプを貼ったり、それなりに楽しんで取り組んでいたんだけど、その作品を見たクラスメイトの反応が悪くてションボリしてました。みんな別の子が作ってきた段ボール製の自動販売機に夢中だったらしくて。

三谷:昨年ブレイクしましたよね! テレビで紹介されて、ネットでもレシピが出回って。

岩館:佐渡の紹介、大人は食いつきそうですけどね。テーマもおもしろいし。

須藤:地図を描いた紙1枚で終わる研究だったわけですが、そうしたのにはもうひとつ理由があるんです。新学期の初日ってとにかく荷物が多いじゃないですか!? 防災頭巾と道具箱、絵の具セットに宿題一式を一度で持って行かなきゃいけない。先輩ママから「大きい工作は自分で持っていくのはムリだよ」って聞いて、じゃあ軽いものにしよう、と思って。

岩館:工作系は展示している間に壊れちゃうケースも多いかも。せっかく作るんだから、気をつけてあげたいですね。

中~高学年は子どもの個性に合わせてネタをセレクト

次の学習につながるテーマさがしを心がけているという三谷さん

須藤:高学年になるにつれて、やっぱり研究の難易度は上がっていくんですか?

三谷:息子の場合は、小3のときが「葉脈の観察」で、小4が「ぬいぐるみ作り」。

岩館:葉脈を調べるなんて、小3には難しそうじゃないですか?

三谷:薬品を使って葉脈を浮き上がらせる実験に参加できるイベントがあったから、申し込んだんです。

須藤:男の子がぬいぐるみっていうのも、おもしろいですね。

三谷:小5で家庭科がはじまるから、その準備を兼ねてやってみようかって。わたしがちゃっかりものなので、自由研究も「ただやる」んじゃなくて「何かにつなげたい」っていう意識が強いんです(笑)。

須藤:先取り教育、すばらしいじゃないですか!! 岩館さんは?

岩館:わたしは、長男が小4のとき「1回くらい賞を獲りたい!」って言うので、過去に賞を受賞した自由研究が展示してある博物館に見学に行ったんです。そこですばらしい“栄光”の数々を目にして「わが家には無理だ」と思い知っりました(笑)。だったらせめて「楽しもう」って切り替えて、紙コップを使ったスピーカーとかミニ扇風機とか、楽しみながら作れるものに挑戦させました。その代わりキットに頼らないで、材料はホームセンターで買いそろえました。

須藤:作り方や材料はどうやって調べたんですか?

岩館:わたしの携帯を貸して「自分で調べてみなさい」って。

三谷:おもしろそう! 制作期間と費用は?

岩館:夏休み最後の1週間でやりましたよ。夫は単身赴任中で頼れなかったので、ほぼ1人でがんばりました。制作費はだいたい2000~3000円。キットで買った方がたぶん安いですよね。しかも息子には「デコる」という感覚が抜け落ちているのか、扇風機も「使った材料がむきだし」状態のまま。仕上げはしないのか!? って突っ込みそうになりましたけど(苦笑)。

須藤:男子って工作を「作る」のは楽しんでも、作品自体にあまり興味がない気が……。

三谷:作り終わったら、放置、そしてほこりをかぶっちゃう。

須藤:最後の1週間でやることになったのは、それまでじっくりアイデアを練っていたから?

岩館:まさか! わたしの「そろそろヤバいゾ」オーラを感じ取って、あわてて考えてました。その時期にはめぼしい工作キットがほとんど売り切れてしまっていたのも、“自力”になった要因のひとつです。

三谷:長男も小5のときは、工作をやりました。旅行先で、木材がたくさん置いてあって自由に工作をさせてもらえる場所を見つけたから、そこでトナカイを作って。小6のときは塾で「博物館に行った感想を『新聞』としてまとめる」っていう課題が出たので、それを提出したんです。

岩館:中学受験をするお子さんは自由研究どころじゃないってよく聞くけど、そういう課題が塾でできるのはいいですね。

 

“ネタ”を決めるのは、子どもor親?

須藤:昨年、息子が佐渡について何を調べたいのか聞いたら、「佐渡がなんであんな形の島になったのか、知りたい」って言ったんですよね。「さすがに小1でそれを理解するのはムリだ!」って、夫と2人で息子なら何ができるか考えて、まとめ方も指導したんですけど、みなさんの家はどうしてます?

三谷:子どもに考えさせると、だいたい奇想天外なことになりますよね。次男は『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系のテレビ番組)が大好きで、ある年、番組の企画でやっていた「眼鏡橋」を作るって言いはじめたことがあって。それはさすがにムリでしょって(笑)。子どもが「やりたい」「興味がある」って言ったものを、「できる」レベルにすり合わせていくのは親の仕事になってます。

岩館:担任の先生のタイプに合わせて、ネタを決めることもありますよね。

三谷:わが家は未就学児がいてあまり手がかけられないこともあって、工作教室や博物館のワークショップの情報を親が収集して、何をするか子どもと相談して決めるパターンが定着してきました。お台場にある「リスーピア」(パナソニックが運営する理科・数学のおもしろさ、すばらしさを体験できる施設)に行ったときに、使えそうなネタをもらってくることもあったな。

須藤:博物館によっては、講座で使ったキットを買えるところもありますよね。あと最近は、自由研究のやり方がまとまっている本も出てますけど、ああいう本は参考にします?

岩館:新発売の本はクラスメイトとかぶるだろうから読まないけど、あえて10年前の本とかを参考にしたりしています。

須藤:難しいなって思うのは、「ここから先は子どもにやらせる」っていう線引きをどこにするか。小1だと「進め方」はある程度指導しないと手も足も出ないけど、本当はそれ以外の部分はできるだけ子どもに自分で考えてほしいんです。でも模造紙に字を書きはじめたりすると、どうしても口を出したくなっちゃう(笑)。

三谷:わたしも長男のときは、文字をきれいに書けるように模造紙に線を引いたり、どこにどの情報を書いたらいいか指導したり、けっこう口出ししました。でも「レポートのまとめ方」は中学校でしっかり勉強するんですよ。だから小学校のうちからヤイヤイ言わなくてもよかったのかな、と思ってます。

岩館:でもやっぱり目の前で作業をしていると、口を出さずにはいられない(笑)。

三谷:その点でも講座は便利なんですよね。作業は基本的に子どもが自分でやるから。でもその分、「他の子とかぶらないように」っていうのは気をつけてます。昨年次男は、「日本地図センター」っていうところで富士山の等高線を引いて3Dを作るワークショップに参加したんです。

須藤:おもしろそう。参加費用はどれくらいかかるんですか?

三谷:1000円。だったらキットを買うより安いじゃないですか! でもそれをそのまま提出すると他の子と「かぶる」可能性が高いから、別の紙にまず富士山の基本データをまとめて。学校で都道府県を習ったばかりだったから、ついでに日本全国の「●●富士」って呼ばれる山を調べて、日本地図に貼り付けていったんです。

岩館:そういう工夫をするだけで広がりが出ますね! でも学校の先生方は、「かぶり」についてどう思ってるんでしょうね?

須藤:息子の学校では新学期に入ってから、「自由研究で何をがんばったか」「どこを工夫したか」っていう感想を子どもたちに書かせてました。キットを使う子も年々増えているし、だからこそ子どもが何を工夫したと感じたのかっていう部分を重要視してるのかなって感じました。

三谷:息子の学校でも、自由研究をプレゼンする授業がありますよ。あと、わが家は転勤族で長男は神戸の小学校に通っていた時期があるんですけど、その学校ではやんわりと「キットをただ組み立てただけ」というのは望ましくない、というお話がありました。

岩館:息子の学校では、とくに「キット禁止」みたいなことは言われないし、マンモス学校だからそのへんはあやふや(笑)。テーマも、工作でも研究系でも観察でもいいですし。

須藤:テーマは息子の学校も自由です。でもそれ以前に、そもそもお子さんから「自由研究、ヤダ!」って言われたことはなかったですか?

岩館:それはないです。何をやるか決めるまではちょっとおっくうそうだけど、それは「決まらない」っていうあやふやな感じがイヤなだけみたい。決めたら一気に進んでいく感じですよ。

三谷:息子たちもクラスメイトから「お前の、すげーな!」って言われたいって、毎年意欲的に取り組んでます。

須藤:じゃあ「そろそろやったら?」っていうプレッシャーさえかければ、すんなり?

岩館:やってくれますね。

三谷:宿題によっては「夏休みの終わりにならないとできない」ものがあるじゃないですか!? だからわが家では、夏休みの宿題のリストを持ち帰ってきたらざっくりとスケジュールを組んで、比較的ヒマな期間から「自由研究はここでやる!」って決めるようにしています。

自由研究のテーマ選び、こんなポイントも

協力しあって作った自由研究の思い出を教えてくれた岩館さん

須藤:とはいえ、やっぱり毎年別々のテーマに取り組むのは大変ですよね。

三谷:わたしは、学校の復習になりそうなこととか、逆に先取り学習になりそうなものは何だろう、っていうところから考えたりしています。

岩館:わたしはせっかくの長期休みだから、普段はできないことをやらせたい、って思います。普段の宿題は「漢字」と「計算」ばかりだから、夏休みには「理科」「社会」からテーマを見つけよう、とか、時間のかかる工作をやってみようとか。

三谷:たしかに普段の生活では宿題と習い事、塾以外に何かする余裕はないですよね。

岩館:わたし自身の話になるんですけど、子どものころ自由研究のために友だち4人で犬小屋を作ったことがあったんです。工務店の子の家に集まって。

須藤:木材を切ったりするところから?

岩館:そう、本格的にノコギリやトンカチを使って、みんなで作ったの。新学期に持っていくのが大変でしたけど、そこまで含めて今でも「楽しかった」って強く思い出すのは、その年の自由研究。そういう思い出作りの場として「自由研究」を位置づけてあげられたらいいのかもしれないですね。

三谷:友だちのお父さんから助言をもらったり、そういう経験も思い出に残りそう。

須藤:「宿題だからがんばらなくちゃ!!」って思うと親子ともども辛くなるかもしれないけど、肩ひじ張らずに「楽しもう!」って思えるものを見つければいいのかもしれないですね。

★座談会の後半では、今大人気の自由研究用のキットをママたちが徹底的に比較します!

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